先人から伝えられた思いを未来へ継承する使命

日野製薬は、信州木曽の地において、古くから伝わる「百草ひゃくそう」「百草丸ひゃくそうがん」 「普導丸ふどうがん」をはじめとする生薬製剤を製造、販売しています。
これらの生薬製剤の主原料は生築オウバクであり、ミカンの落葉高木キハダの周皮を除いた樹皮です。
良質な薬づくりに、良質なキハダはかすことができません。 信州木曽の豊かな自然と風士の中で、キハダと向き合い、大切にし、先人から伝えられた薬、そして健やかな暮らしの知恵を未来へ継承するため、 日野製薬はキハダとともに歩み、様々な取り組みを実施しています。

自然の恵み
キハダ(オウバク)

キハダはミカンの落葉高木です。山地に自生し、樹高25mを超える大樹になることもあります。生薬オウバクはキハダの周皮を除 いた樹皮です。オウバクは、苦味健胃、整腸、消炎、収飲薬として 胃炎、胃腸病、下痢などに応用されます。古くから民間療法、及び漢方の要業として用いられてきました。むいたばかりのオウバクは 詳明な黄色を呈し、これがキハダの名の由来とされています。
オウバクは、百草ひゃくそう百草丸ひゃくそうがん普導丸ふどうがんの主成分です。

キハダの周皮を除いた樹皮(生薬オウバク)
キハダの雌花

先人の思いを未来へ継承する取り組み
キハダプロジェクト

木曽には豊かな自然の恵み、そしてこれを用いて健やかに暮らす人々の営み、先人の知恵や経 験、風土があります。日野製薬は木曽地域の自然と人々のお陰で、弊社は今日まで薬づくりを 続けています。日野製薬の原点である胃腸薬の百草は、薬草の宝庫とも言われた木曽の自然の 恵み、そして先人のお陰で現代まで伝わる生薬製剤と考えています。これらの大切なものを未来へ継承するため、 キハダプロジェクトを実施します。 キハダプロジェクトでは、薬づくりに用いる樹皮オウバクは勿論のこと、オウバクの残渣、周皮、葉、実、材など、 キハダの全ての部分を余すことなく活用し、皆様の健やかな暮らしに寄与することを目指します。

日野製薬のキハダの活動

日野製薬は、木曽の豊かな自然と風土の中でキハダを大切に育て、将来の薬づくりに生かし、 多くの方々の健康長寿にお役立ていただきたいとの願いを込めて、キハダの植樹を行っています。 また、国内産オウバクを入手するため、多くの方々にご協力をいただき、キハダの皮むき、 キハダ一本から買います活動などを実施しています。 更に、キハダの実を採取し、種を取り出し 育苗いただき、翌年の植樹を行っています。 弊社の毎日の薬づくりは、キハダとともにあります。
cyclekihada

日野製薬では未来に向けてキハダの植樹を行っています

活動報告

キハダの活動は多くの皆様にご支援・ご協力いただき実施しています。