伝承薬事典

センブリ

  • 健胃
  • 整腸
使用部位

リンドウ科センブリの開花期の全草(生薬名:トウヤク)

説明

苦味健胃・整腸薬などに用いられる。室町時代から民間療法として健胃・腹痛・皮膚寄生虫の駆除に用いられ、日本で独自に開発された数少ない薬物の一つである。苦味が強く、千回煎じても(振り出す)苦いこと、大変よく効くので「当に薬にすべし」という意から名付けられた。粉末は灰黄緑色~黄褐色で、わずかに臭いがあり、味は極めて苦く残留性がある。成分はスウェルチアマリンなど。

  • センブリの花

写真はすべて「昭和大学薬用植物園 磯田進先生」の提供です。無断使用を禁じます。

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