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生薬の話

普導丸は「なぜ効くの?」 その1

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 11月半ばを過ぎても秋らしい晴天の毎日が続いていたので「初雪はもう少し先」と思っていたのですが、24日の朝、深夜から降り続いていたと思われる雪に中庭一面が覆われていました。空から舞い降りてくる雪を眺めながら、寒さに向かうのにもかかわらず、例年と同じように冬が到来したことに安堵を覚えました。

 さて、普導丸は「なぜ効くの?」との疑問に、長年取り組んでいますが、未だ的確な答えが見いだせないままです。
普導丸には、私は20代後半からお世話になっています。買い物から戻り、車を降りた途端に、歩けなくなるほどの"めまい"に襲われたのです。翌日受診し、薬を処方され、服用してみたのですが、芳しくありません。母に電話したところ「普導丸があるじゃないの」と、送ってくれて、服用すると、不思議なほど、すーっと"めまい"が消えていました。それ以来、かれこれ50年もの長い年月、お世話になっているのです。

今年の3月、当社のお客様に向けて『普導丸についてのアンケート調査』を行いました。

回答の集計結果(割合は「約」です)

  1. 使用者は女性が9割
  2. 年代別では50・60代が6割
  3. 購入目的はめまい・気分不快を合わせて5割 

めまいについて

  1. 原因不明のめまいが3割
  2. 更年期・高血圧・生理前後・メニエール病と思われるめまいが4割
  3. 不定期に発現するめまいに使用が9割
  4. 効果を実感しており今後も使用したいが8割

気分不快について

  1. 原因不明の気分不快が4割
  2. 更年期・高血圧・生理前後・メニエール病と思われる気分不快が4割
  3. 効果を実感しており今後も使用したいが9割

以上のような結果が得られました。
やはり、病気ではないけれど「ちょっと変」と思った時に服用する薬、それが普導丸であることが示されました。


 普導丸は、医薬部外品として昭和42年から販売しています。医薬部外品は、薬効のある成分を配合していますが、治療目的ではなく、予防を目的とした薬です。
 普導丸には7種類の生薬が配合されていますが、オウバク末とセンキュウ末以外の生薬は配合量が大変少なく、さらに、いずれの生薬も、香りによる効果を発揮する「芳香性健胃薬」なのです。
 ふっと、医薬部外品としての範疇で適切な効能効果を表示・標榜することにこだわるのではなく、むしろ、この医薬部外品としての未病の段階で服用できる予防薬の位置づけを守ることが大切ではないか、との思いが浮んできました。白黒をはっきりさせるのではなく、東洋の中庸の思想のようなとらえ方がふさわしいのではないかと・・・

普導丸は「なぜ効くのか?」

主薬のオウバク末はミカン科の苦味健胃薬です。
センキュウ末とトウキ末はセリ科の特有の匂いのある、鎮痛・増血薬です。
ガジュツ末はショウガ科の芳香健胃薬です。
ショウキョウ末もショウガ科の胃腸を温めてくれる芳香辛味健胃薬です。
ケイヒ末はクスノキ科の芳香健胃薬です。
ウイキョウ末はセリ科の胃腸を温めてくれる芳香健胃薬です。


 普導丸は、古くからの伝統的な生薬を用いながらも、胃腸薬のオウバク末に頭痛薬のセンキュウ末を組み合わせているのが、とても斬新でダイナミックであると思っています。そこに香りの高い生薬を少しずつ配合して、過剰に陥らないように、伝統薬としての体裁を整え、均整と調和を保っています。

 普導丸は、先進性と保守性を融合させた、まさに「配合の妙」と言える薬であると思っているのです。


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