薬食同次元
菊えもんのリニューアル発売!
木曽谷の木々が黄や赤に染まり、本当に美しい日々を迎えています。本社の周りを囲むカラマツ林が黄金色になり、青空に映え、秋の深まりを感じます。本社社殿の背後にある朴の木から、茶色く染まった大きな葉が沢山落ちています。木祖村では朝晩、零度近くまで気温が下がるようになりました。この後、1、2週間ほどで紅葉も終わり、本格的な寒さが到来します。
さて、2023年11月3日、「菊えもん」を本格的に発売します。「菊えもん」は信州産の菊芋にえごまを加えて粒剤とした、自然の恵み100%の健康食品です。本年2月に発売し、これまで、カタログおよび直営店舗のみに限定し、販売してまいりました。このたびパッケージをリニューアルし、広く販売を開始します。多くの方々の健やかな食生活のお役に立ちますように心より願っております。
菊芋とえごまを用いた「菊えもん」づくりは、木祖村のご年配者の方から、健康を維持するための食と暮らしの知恵として、菊芋のこと、及びえごまのことを教えていただいたことが始まりです。木曽には、古くから自然の恵みを用いて健康を維持する暮らしの知恵があります。畑で野菜をつくり、山で天然のきのこや山菜、木の実を採り、漬物や味噌などの保存食を手づくりしながら活き活きと暮らすご年配者が多いです。
菊えもんの始まり
ある年の早春、いつもお世話になっている木祖村のおじいさん、おばあさんの家に行くと、何かの拍子に菊芋のことを教えていただきました。菊芋はいいぞ、おらほの畑でも育てている、欲しい人がいたらくれてやっている、ということでした。おじいさんには、常日頃から、身体に良い薬草や農産物のこと、健康維持の知恵を沢山教えていただきます。初めて聞いた時はお恥ずかしながらへーと思う程度でした。しかしその後も何度か菊芋のお話をしていただきました。それを聞いたある方が、日野製薬で菊芋を使って何か製品を作ったらどうか、と教えてくださったのです。これが菊芋を用いた粒剤づくりの始まりです。
その年の夏から菊芋を用いた粒剤の開発に着手しました。おじいさんに教えていただいた大切な菊芋のことですから、天然の成分以外は何も加えず、あるがままの状態で粒剤とし、多くの方々にお届けしたい、と考えました。一般的に、粒剤を製造する際は、滑沢剤、凝固剤など、何らかの添加物を配合します。これらを一切入れずに、固める方法はないかと思案しました。しかし、菊芋のみではうまくいきません。その時に思い出したのが、えごま、です。おじいさんから、えごまはいいぞ、人の身体では作れない栄養分(αリノレン酸のこと)が入っている、毎日食べるといいよ、聞いていました。そのことを思い出したのです。
そこで、菊芋とえごまを用いて粒剤づくりを試してみると、とても良いコンビネーションであることが分かりました。他の原料も候補として検証しましたが、一番うまく作ることができたのが菊芋とえごまです。おじいさんに教えていただいた暮らしの知恵が、これ以上ないと感じるほど絶妙な組み合わせとなりました。自然のものに感謝して暮らすことを様々な形で教えていただくおじいさんのお陰で、この配合に至りました。おじいさんに、心から感謝の気持ちで一杯です。
また粒剤の開発には、岐阜薬科大学製剤学研究室の教授の先生に専門的なアドバイスと技術的なご指導をいただきました。天然物である菊芋とえごまのみで安定的に良い粒剤をつくるためには多くのハードルがありました。試行錯誤と検証の繰り返しにおいて、いつも灯台のように進むべき道を照らし、ご指導していただいたことに深く感謝しています。
そして何より、菊芋を使って製品を作ったらどうかとアドバイスをいただいた方は、開発の長い紆余曲折の道のりを、絶対にうまくいく、成功する、と折に触れて励まし、勇気づけ、心から応援していただきました。菊えもんの開発の道筋は、弊社に多くの有形、無形の力を与えていただき、未来に向けた基盤づくりにつながったと思います。心より深く感謝しています。
このように、多くの方々に支えていただき「菊えもん」は誕生しました。弊社の社員の力だけではない、皆様のお陰様で、開発の長いトンネルを越え、発売に至ることができたのです。この感謝の気持ちを込めて、本格発売に向けてパッケージを新たにデザインしていただきました。木曽らしい土着の雰囲気で、見ただけで元気になるようなデザインをお願いしました。表面は菊えもんづくりを導いていただいた温かなお心への感謝の気持ち、裏面にはおじいさんへの感謝の気持ちを文字や絵で描いていただきました。
菊えもんを多くの方々の健やかな暮らしに
活き活きと暮らすご年配者の知恵、木曽の豊かな自然に育まれた食文化を、多くの方々にそのままお届けしたい、日々の暮らしに取り入れ、健康維持にお役立ていただきたい、との願いを込めて「菊えもん」をつくりました。ご使用いただいたお客様から既に様々なお声をいただいています。これらのお声を励み、そして学びとし、より良い製品づくりにつとめてまいりたいと思います。
日野製薬の工場から心を込めてお届けします。どうか「菊えもん」を宜しくお願いいたします。
私たちが菊えもんをつくっています!
※菊えもんに関するQ&Aはこちらをご参照ください。
※菊えもんは直営店舗、通信販売カタログ、オンラインショップにて販売しております。
※本製品に関するお問い合わせは、弊社お客様相談室までお願いいたします。
電話:0120-36-3310 (平日8:00~17:00)
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