生薬の話
法令遵守について
今奈良井宿は紅葉の真っ盛りです。今秋は欧米、中国、台湾、東南アジアの各地からの来訪者が多く、週末の宿場内は大変賑わっています。
さて、今回は「法令遵守について」お話をいたします。
「法を守ること」は、至極当たり前といえば当たり前のことなのですが、たとえば急いでいる時には黄色信号であっても交差点を通過してしまいたいとの意識が働きますように、人間には多少のことには目をつぶって無理をしてしまう習性があります。
私ども薬を製造する者は、人々の生命や健康に関わる製品を製造販売していることから、このような黄色信号のような状況の時には、必ず立ち止まり、適切な判断をして、慎重に作業を再開するのが使命であり、その製造習慣を製造所内に深く根付かせ、維持し続けていかなければなりません。
そのため、2019年12月4日、改正薬機法が公布され、医薬品・医薬部外品の製造販売業者に対して薬事に関する法令遵守体制の規制が強化され、当社においても「製造販売業者及び製造業者の法令遵守に関するガイドライン」に基づき、改正薬機法の薬事に関する法令遵守体制である「薬事に関する法令遵守規程」を制定し、2021年8月1日から施行しています。
当社の薬事に関する法令遵守規程
社内規程において規範を明確に定め、高い倫理観をもち、業務を行います。
<日野製薬株式会社の考え方>
私たちは、人々の健康長寿に寄与するため、法令を遵守し、高品質で信頼性と安全性の高い製品を安定的に提供します。
~日野製薬株式会社の経営理念~
健康長寿に寄与する良質な製品とサービスを提供する
社業を通して社会に奉仕する
おもてなしの心で応対する
医薬品の製造販売業者並びに製造販売業務に携わる者は、倫理観をもち、法令を遵守し、適正な業務を行う責務があります。適正な業務の推進のためには倫理観の継続的な意識付け、相互の話し合い、再認識とその共有化が必要であり、今期より定期的に法令遵守のための教育訓練を実施することにしました。
適切な改善措置を検討し実行するためや意識の欠如や社内体制の不備等がないように十分に気をくばり、意見交換し、適切な製造を続けていきたいと考えます。
皆さま、寒さに向かいます折、御身ご大切にとお祈りいたしております。