「菊芋」って何ですか?
菊芋は北アメリカ原産キク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのは栄養価の高い根の部分です。
江戸時代の後期に日本に伝来し、非常に生命力が強く、背丈は2メートル以上にもなり、菊に似たきれいな黄色の花が咲きます。
菊芋は、昼夜の寒暖の差が激しい高冷地でも栽培が容易な作物で、菊えもんには信州産の菊芋を使用しています。
菊芋は「イヌリン」を多く含み、ジャガイモのような芋類と違い、澱粉(糖質)をほとんど含まず、水溶性の「食物繊維」をたっぷり含んだ食物です。
※食物繊維:人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体。小腸で消化吸収されず、そのまま大腸に届けられる食物成分。血糖値の上昇抑制、整腸作用、血液中のコレステロールの低下など多くの生理機能が明らかになっています。食物繊維には水溶性と不溶性があり、イヌリンは水溶性食物繊維です。日本人の食物繊維の摂取量は減少傾向にあるので、積極的に摂取することが勧められています。(厚労省e-ヘルスネットより)
「えごま」って何ですか?
えごまはシソ科シソ属の1年草で、東アジアから東南アジアで古代より栽培され、日本でも古くから栽培され、郷土料理などの食材になっています。えごまの種子の中にあるえごま油には、α-リノレン酸が多く含まれています。「菊えもん」には、信州産のえごまを使用しています。
食物繊維「イヌリン」を手軽においしく
イヌリンは植物によって作られる天然の多糖類の一つです。
果糖の重合体(フラクタン)にブドウ糖が結合したもので、主にキク科の植物の球根に存在する貯蔵物質です。
澱粉と異なり人の消化酵素によって消化されず、大腸の腸内細菌叢(そう)によってはじめて代謝されるため、栄養成分表示では、糖質ではなく食物繊維として扱われています。
イヌリンは、ごぼう、にら、にんにくなどにも多く含まれますが、食物の中では菊芋が最も含有率が高いと言われています。