>>会員登録いただくと生薬ブログ最新情報をメルマガにてお届けします!メルマガ登録で更に300ポイントプレゼント!

生薬の話

王滝店(おうたきてん)・里宮店(さとみやてん)

crude_drug_202012_8.jpg

明けましておめでとうございます。
世界中の人々が健康で無事に過ごせますようにと心から願っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

crude_drug_202012_8.jpg crude_drug_202012_6.jpgのサムネイル画像


さて、年頭にあたり、百草・百草丸の製造販売の礎を築いてきた当社直営店の王滝店・里宮店の話をさせていただきます。

王滝店・里宮店の成り立ち

昭和58年4月、三岳村(現木曽町三岳)に里宮店新設開店、同じく昭和58年6月、王滝村に王滝店新設開店いたしました。里宮店のそれまでは御嶽山黒沢口登山道の六合半直売所、王滝店は王滝村集落の中の一軒を借りての直売所で、戦前には王滝口登山道の一心堂(いっしんどう)で販売をしていたと聞いています。
黒沢口はロープウエーが五合目から七合目下まで通り、六合半直売所は通過してしまうため、現在の御嶽神社里宮の前に黒沢口店舗を新設しました。
王滝口は御嶽信仰の隆盛や登山ブームに伴い、多くの講社の方々や一般の登山客が訪れるようになり、バスや自家用車の方々をお迎えする場所が欲しいと、現在の二子持(ふたごもち)地籍に王滝口店舗を新設しました。
長野県側からの御嶽山登山道には開田登山道もありますが、ほとんどが黒沢口と王滝口の2ルートであり、新店舗を開店した昭和58年は日野製薬にとって記念すべき挑戦と飛躍の年であったと思います。亡父や父を支える人々・社員の胸中はいかばかりであったかと思わずにはいられません。

現在里宮店店長を合戸、王滝店店長を下島、両店の統括を栗屋が担っています。

crude_drug_202012_5.jpg crude_drug_202012_4.jpg

王滝店・里宮店のかつての賑わい

新店舗開店の夏山シーズンから、多くの御嶽様(おんたけさま)(日野の家では古くから御嶽講の方々を「おんたけさま」と称しており、現在の当社員も御嶽様又は先生とお呼びしています)にお立ち寄りいただき、夏山の最盛期(7/20頃~8/10頃)には、王滝・里宮の村落から木曽福島の国道19号線までの道路が渋滞し、当社員は開田・飛騨・南木曽経由で帰宅したこともあったと聞いています。真夜中から早朝にかけて登拝される御嶽様も多く、昼夜にわたり御嶽様がご来店下さり、大変な賑わいであったと、また、王滝店の道路を挟んだ向かいの銀行の元職員宿舎だった建物を借りて、王滝店で働くアルバイト学生が寝起きし商売をしたとも聞いています。

昔も今もこれからも

crude_drug_202012_7.jpgのサムネイル画像今は、かつてのような賑わいはありません。しかし、私共の社業は、御山(おやま)と御山にお参りに来られる御嶽様のお蔭で成り立っています。今でも、江戸の後期からの習わしの登拝帳(現存している中では明治40年の登拝帳が最も古い)を用意し、ご来店の御嶽様に、ご記帳をお願いしています。亡母 富美子(ふみこ)は、「一心様(いっしんさま)(一心行者:江戸後期の修験者)のお蔭で今日があります。」「御嶽様のお蔭で今日があります。」と、神棚に向かってというよりは、日常の会話の中で、事あるごとに申しておりました。
御嶽の大神様から、覚明様(かくめいさま)・普賢様(ふかんさま)を通して授かり、「御神薬(ごしんやく)」と称してきた「百草・百草丸」は時代が変わっても、人々の健康をお守りする薬であり、自然界に生きる私たちに適した薬です。今後も、「生薬(しょうやく)オウバク」を用いた薬を作り続けてまいります。

昨年(令和2年)の夏山には、このような状況下にありながら、ほとんどの講社の方々がお参りに来られて、当店にお立ち寄りくださいました。
脈々たる御嶽信仰の尊さをあらためてお教えいただき、身の引き締まる思いがいたしております。

王滝店・里宮店の両店舗と栗屋、合戸、下島は一心同体です。頭の中には、御嶽様お一人お一人のお名前だけでなく、お好みまで、見事に刻み込まれています。

今後とも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


日野製薬オンラインショップ

>>会員登録いただくと生薬ブログ最新情報をメルマガにてお届けします!メルマガ登録で更に300ポイントプレゼント!