生薬の話

過敏性腸症候群

日野製薬の安全管理

 真冬とは思えない暖かな毎日です。野にも山にも里にも雪がなく、先日、少しだけ雪が降りましたが、直ぐに雨に変わってしまいました。
 中国では、新型コロナウィルスによる感染者が9000人以上(2020/1/31時点)となり 、日本国内でも、人から人への二次感染の症例が報告されています。 未解明部分の多い新型ウィルスですが、手洗い、十分な睡眠、適当な湿度の確保、人込みでのマスク着用など、日常生活での感染予防が大切で、手洗い後のアルコール消毒が効果的とのことでもあります。

 さて、今回は、日本人の成人の1割を上るとされる過敏性腸症候群(IBS)についてお話いたします。
過敏性腸症候群(IBS)は、軽く見られがちですが、外出できないほど重症化することもあり、ストレスが体の症状として現れる病気の代表例ともいわれています。近年、若い女性や働き盛りの人に急増中の病気です。

過敏性腸症候群の症状

 過敏性腸症候群とは、通常の検査で異常はなく、腹痛や不快感、下痢や便秘を繰り返す病気です。不安や緊張でさらに悪くなり、それが長期間にわたって繰り返されます。
 主な症状には、下痢又は便秘が長く続く 下痢と便秘を交互に繰り返す 残便感がある 頻繁に腹痛に襲われる 腹部膨満感 腹部がゴロゴロ鳴る 排便により腹痛や腹部の不快感が和らぐ よくおならが出る よくゲップが出る 食欲不振 吐き気や嘔吐があり、次の3つのタイプがあります。

●下痢の多い「下痢型」
●硬い便の多い「便秘型」
●下痢と便秘を交互に繰り返す「混合型」

過敏性腸症候群の原因

 未だはっきりとは解明されていませんが、最大の原因と言われているのが、ストレスです。 身体的・精神的なストレスを受けることで、自律神経のバランスが崩れ、これによって腸が過敏になり、腹痛や便意の異常(下痢・便秘)を引き起こすとされています。症状が出やすいのは、例えば、仕事中、面接中、授業中、テスト中、出社中、登校中などで、外出時はトイレの心配ばかりしていなければなりません。

過敏性腸症候群の治療

 治療では、下痢や便秘を繰り返す悪循環を断ち切ることが目標となります。

 まず一番目に生活習慣の改善です。
休息を十分にとり、食生活を見直し腸への負担を減らし、正常な便通習慣を取り戻すようにします。

 二番目には薬による治療です。
消化管運動機能改善薬、鎮痛薬、下痢止め薬、下剤、精神安定剤、漢方又は生薬製剤などを、その人の症状に合わせて組み合わせて処方してもらいます。処方薬の服用はかなり効果的で、服用により症状が和らぐと、不安も減り、お腹の状態も落ち着き、症状が改善します。そして、どういう状況で症状が出るかに気づくことができれば、ストレスの原因の除去や低減ができます。

 よくあるケースとして、市販薬を使いながら我慢していたり、間違った自己判断で症状を悪化させていることがありますが、必ず専門医を受診するようにしましょう。腹痛や便の異常は、大腸がんやクローン病、潰瘍性大腸炎でも起きる症状なので、検査しておくことは重要です。

過敏性腸症候群と診断された場合、百草・百草錠は効果があるのでしょうか。

 百草・百草錠は、処方薬を補助する薬として服用していただきたく思います。処方薬に同じ生薬成分が含まれていないことを確認して服用してください。
百草・百草錠を初めて服用する場合は、処方薬と少し時間をずらして服用し、様子をみますが、なんでもなければ、その後は処方薬と同時に服用して構いません。

 百草・百草錠の主成分のオウバクエキスは、下痢を止める作用があります。さらに、消化管運動機能改善薬でもあることから、腸全体の機能を整えながら便通異常の改善を促します。西洋薬と異なり、副作用がほとんどなく、根治に向けて効果を発揮します。

百草 百草錠
百草・百草錠は、過敏性腸症候群(IBS)の治療を補い、腸の働きを正常にする働きのある薬です。

 


出典:OTC薬販売の実践問題集(じほう社), 朝日新聞医療 水曜掲載, ニプロすこやかネット