生薬のこと

生薬・生薬を用いた薬づくり(第11回)

社会の多様化や高齢化により従来の化学療法だけではその相互作用による弊害や自己免疫力低下など、限界のあることが明らかになってきています。

古来、使用されてきた「民間伝承薬」は 人類の経験に基づき導き出され現代まで受け継がれてきた薬で、現代医療だけでは完治しきれない、あるいは、緩和ケアーを必要とする疾患に対して補助的に用いる薬として見直されています。病気の予防や疾患の治療および予後の健康維持に活用していただくのに適しています。また、「自らの体は自ら守る」というセルフメディケーションに役立てていただくのにも適した薬といえます。

民間伝承薬「百草」

当社の民間伝承薬「百草」は、「良薬は口に苦し」の言葉通り苦味健胃薬の代表的な生薬のキハダ(オウバク)を用いた生薬製剤です。木曽御嶽山麓は薬草の宝庫であり、胃腸薬「百草」は御嶽開山の修験者によりもたらされたと言われ、江戸時代後期から御嶽信仰と結びついた霊薬として御嶽登拝の土産品として全国に広められてきました。「腹薬の百草(はらぐすりのひゃくそう)」と人々に愛され、昔は胃腸薬としてだけではなく風邪、赤痢、皮膚病、外傷、眼病、口内炎などとして幅広く用いられていました。

「百草」は、生薬オウバクを水で抽出したオウバクエキスだけを煮詰めて製剤化した食あたり・水あたりなどの下痢を伴う胃腸病に用いる薬です。オウバクエキスの有効成分の塩化ベルベリンは苦味を有するアルカロイドで、様々な菌に対して抗菌力を示すと言われています。腸管の蠕動運動抑制、インドール・スカトール(人の体内で生成される大便臭の元)の生産抑制による腸内腐敗の抑制作用も有すると言われています。用法・用量をお守りいただき服用してください。

飲みやすくなった「百草錠」

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2016年7月に新しく発売した「百草錠」は、百草の飲みにくさを克服し錠剤化した百草と同様の下痢を伴う胃腸の不具合に効果的な胃腸薬です。胃腸が弱く、直ぐに下痢をして、外出してもトイレがどこにあるか不安で下痢止め薬が手放せない方に、この「百草錠」が適しています。百草と同様に用法・用量をお守りいただき服用してください。

腸管運動抑制薬(塩酸ロペラミド・ロートエキスなど)や収斂作用を有する成分(タンニン酸アルブミン・次硝酸ビスマス)を配合した下痢止め薬は、作用は強力であっても副作用として著しい便秘になったり、直ぐに下痢は治まるが下痢や便秘を繰り返してなかなか完治しないというような悪循環に陥る場合があり、このようなことでお困りの方に「百草錠」は適しています。腸内の環境を整えながら便通を改善させるのが「百草錠」の特長だからです。

 

 

幼い頃からどこの家庭にもあった民間伝承薬は、

思い出とともに効能効果が体験的に人々にしみ込んでいます。 親から飲まされて効いたから、自分の子にも安心して飲ませることができる、
専門的知識がなくても何代も飲み続けてきた この
安心感が民間伝承薬の良さとも言えます。