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生薬の話

胃腸の機能を高めるエキス剤とチンキ剤

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当社の百草丸は、オウバクの軟エキスに粉末生薬を混ぜ合わせて球状に成型し、そこに一次コーティングを施し、さらに、二次コーティングとしてオウバクチンキを噴霧し、丸剤として仕上げています。

 通常、丸剤は、一次コーティングを施しただけで完成品としますが、当社は、発売当初から二次コーティングにオウバクチンキを噴霧することで、香りと苦味を服用直後に感じられるようにしてきました。古くから木曾地域でオウバクを扱ってきた当社にとって、オウバクエキスの香りや苦味は、自然の恵み、すなわち天然物がそなえている薬効の一つであり、胃腸の機能を高めるために大切であると思っています。オウバクは適切な浸出剤(水やエタノール)を用いて浸出することで、内在している天然物固有の香りや苦味を際立たせることができるため、オウバクエキスの天然物としての薬効を丸剤の中に閉じ込めてしまわないように、手間がかかってもオウバクチンキを二次コーティングに施してきました。百草丸の服用直後に、オウバク特有の香りと苦味を感じ、胃液や唾液の分泌が促され、自然に胃腸の機能が活性化するのです。

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チンキ剤の製造

チンキ剤は、生薬をエタノール又はエタノールと水の混液で浸出して製した液状の製剤です。オウバクチンキは、オウバク固形エキスを水で膨潤させた後、湯煎器にセットし、エタノールを加えてじっくりと浸出を行います。手順を覚えてしまえば簡単な作業のように思えますが、エタノールを使用しての浸出は、浸出時間・浸出液量の状態に応じた微妙な加減があり、適切なチンキ剤を得るためには、そのタイミングを外さないようにこまめな確認が必要になります。又、エタノールは揮発性・引火性物質であることから、慎重な取り扱いが必要です。注意深さと根気を要するこの作業は、製造部のベテランの小林さんが担当しています。時間も手間もかかりますが、疎かにしてはいけない大事な工程です。

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軟エキス剤と乾燥エキス剤

エキス剤は、生薬の浸出液を濃縮して製したもので、濃縮の程度により「軟エキス剤」と「乾燥エキス剤」に分けられます。軟エキス剤は水あめ様の稠度(≒濃度)で、百草丸には、軟エキス(オウバクの水製エキス)が主成分として配合されています。乾燥エキス剤は砕くことができる固塊(≒かたまり)で、板状の百草(オウバクの乾燥エキス剤)は、この乾燥エキスだけでできた製剤です。昨年新発売した百草錠は、オウバクの乾燥エキスに適切な添加剤を加えて錠剤にしたものです。IMG_0543.JPG

日局に記されている生薬エキス剤の特長

昨年(2016年)改正された【第17改正日本薬局方・製剤総則・エキス剤】の項に、「原料に良質のものを用い、製法が適切であれば、本剤は原生薬の臭味を有する。ここにいう臭味とは、各条(各品目の解説文)の性状の「におい」と「味」のみでなく、抽出されることによって顕在化する各成分の香りや味なども含まれると解釈できる」との記述があります。この記述は、生薬固有の臭味が品質の鑑定基準の一つであることを明示したもので、オウバクエキスを主成分とする苦味健胃薬の当社の百草丸は、まさに自然の薬効を存分に活かした生薬製剤と云えると思っています。

出典:第17改正日本薬局方解説書




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