生薬のこと

生薬・生薬を用いた薬づくり(第19回)


いよいよ新しく「令和」の時代が始まりました。

当社が製造する百草丸も、昭和、平成を経て、令和の時代に入り、胃腸の健康のために多くの方々に服用していただきたく思っています。

科学技術の進歩は目覚ましいものがありますが、人間にとって天然の生薬製剤はなくてはならない薬です。

今回は、この天然の生薬でできた「百草丸」の発売以来の変遷を、添付文書(能書(のうしょ):説明書)を添えてたどらせていただきます。

「初代百草丸:昭和30年前後」

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箱のみ現存する

成分:オウバクエキス・ゲンノショウコ・白述末



「二代百草丸:昭和30年前期」

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本剤は従来の百草の用法を簡便にする為本社多年の研究により製剤されたものであります。

胃腸良薬百草と其の効能には何の変りもなく胃腸を調整して新鮮な活力を与える一歩進んだ胃腸薬であります。


成分:オウバクエキス・ゲンノショウコ・白述末

効能:胃痛・腹痛・下痢・溜飲・宿酔



「三代百草及び百草丸:昭和30年中期~40年前期」

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百草は、1200年以前より使われ、その効力の顕著なる事は、今更言を待つまでもない薬です。

人は病むより病まないことを工夫す可きです。百草は、既にご存知の通りでありまして病まない為の薬であり、病めば勿論顕著なる効力を現す事は云う迄もありません。

百草丸は、弊社多年の研究に依り丸剤として、皆様のご使用の便を計ったものであります。

成分はベルベリン(C20H19O5N)を含有するオウバクエキスにげんのしょうこ、白述末を加え精製し、胃腸を調整し、新鮮な活力を与える最も適した胃腸薬であり、副作用なく連用もさしつかえありません。尚、オウバクの成分は、ベルベリン、パルマチン、マグノフローリンキャビシン等のアルカロイド及びオーバクラクトン、オーバクノン等であります。


効能及び応用:主要成分であるベルベリンは、慢性及急性胃腸カタル、胃アトニー症、胃痛、下痢、消化不良、食欲不振、宿酔、胃弱に、又細菌性腸疾患(赤痢、疫痢、腸チフス)に対して強い殺菌力を有し、腸内腐敗発酵を抑制しますから、細菌性下痢、発酵性下痢に用いて卓効があります。



「四代百草丸:昭和40年前期~平成前期」

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昔から快食・快便・快眠が健康を象徴する三要素といわれています。この快食・快便は消化管が正しく働いているということです。いつもおなかの調子を整えておくことが何よりも健康への近道といえます。日野百草丸は数百年の間、胃腸の薬として知られている(日局)オウバクエキス(百草)に、(日局)ゲンノショウコ末、(日局)ビャクジュツ末、ガジュツ末、(日局)ゲンチアナ末、(日局)センブリ末の健胃生薬を配合し、飲みやすい丸剤として調剤された生薬製剤の胃の薬です。


成分:オウバクエキス(百草)・日局ゲンノショウコ末・日局ビャクジュツ末・ガジュツ末・日局ゲンチアナ末・日局センブリ末


効能効果:食欲不振・胃部腹部膨満感・消化不良・胃弱・食べ過ぎ・胸やけ・もたれ・胸つかえ・はきけ(胃のむかつき・二日酔い・悪酔のむかつき)・嘔吐



「五代百草丸:平成4年~現在」

直営店販売
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昔から快食・快便・快眠が健康を象徴する三要素といわれています。この快食・快便は消化管が正しく働いているということです。いつもおなかの調子を整えておくことが何よりも健康への近道といえます。御嶽山日野百草丸は、古くから"百草"の名で知られているオウバクエキスをはじめ6種類の生薬を配合し、飲みやすい丸剤としたものです。


成分:オウバクエキス・日局ゲンノショウコ末・日局ビャクジュツ末・ガジュツ末・日局リュウタン末・日局センブリ末


効能効果:食欲不振(食欲減退)・胃部腹部膨満感・消化不良・胃弱・食べ過ぎ(過食)・胸やけ・もたれ(胃もたれ)・胸つかえ・はきけ(むかつき・胃のむかつき・二日酔い・悪酔のむかつき・嘔気・悪心)・嘔吐



一般店販売

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説明文及び効能効果は直営店向きと同様

成分:オウバクエキス・日局ゲンノショウコ末・日局ソウジュツ末・ガジュツ末・日局ゲンチアナ末・日局センブリ末



「六代百草丸:平成27年~現在」

百草丸プラス

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百草丸プラスは、7種類の生薬を配合した胃腸薬です。
健胃・整腸・粘膜修復に区分される7つの生薬が、胃腸の働きを助け、胃弱・胃もたれ・胸やけ・消化不良・吐き気などの症状を改善します。
主成分のオウバクエキスは、特有の苦味があり、胃の働きを活発にする健胃生薬です。従来の百草丸は、このオウバクエキスに健胃生薬のビャクジュツ末・ガジュツ末・リュウタン末・センブリ末、整腸生薬のゲンノショウコ末を配合しています。百草丸プラスは、これらに加えて胃粘膜を修復するエンゴサク末を配合した生薬製剤です。
現代人に多く見られるストレスや加齢などによる弱った胃腸に働きかけ、不快な症状を和らげます。丸剤の仕上げにオウバクチンキをコーティングし、服用後直ちに苦味が感じられるようにしているのが特長です。食前でも食後でも症状に合わせて服用してください。

成分:オウバクエキス・オウバクチンキ・日局ゲンノショウコ末・日局ビャクジュツ末・ガジュツ末・日局エンゴサク末・日局リュウタン末・日局センブリ末

効能効果:食欲不振(食欲減退)・胃部腹部膨満感・消化不良・胃弱・食べ過ぎ(過食)・胸やけ・もたれ(胃もたれ)・胸つかえ・はきけ(むかつき・胃のむかつき・二日酔い・悪酔のむかつき・嘔気・悪心)・嘔吐



日野百草丸

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民間伝承薬「日野百草丸」は、キハダの内皮(生薬名:オウバク)から製したオウバクエキスに6種類の粉末生薬を配合した胃腸薬です。
主成分オウバクエキスは、生薬固有の苦味と香りによって唾液や胃液の分泌を促し消化機能を高める健胃生薬です。そこに、健胃作用のあるビャクジュツ末、・ガジュツ末・リュウタン末・センブリ末、整腸作用のあるゲンノショウコ末、さらに胃粘膜を保護し修復するエンゴサク末を配合していますので、胃腸全体のバランスを整えながら穏やかに作用し、不快な症状を改善します。服用後直ちに苦味が感じられるよう、仕上げにオウバクチンキをコーティングし、健胃効果を高めています。
飲み過ぎ・食べ過ぎ、ストレスによる食欲不振・消化不良、加齢に伴う胃弱・胃もたれなど、症状に合わせて食前または食後に服用してください。国内産のオウバクを使用した日野百草丸は、信州・木曽の伝統的な生薬製剤で、常備薬として適しています。

成分及び効能効果は、百草丸プラスと同様