生薬のこと

生薬・生薬を用いた薬づくり(第15回)


新春のお喜びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。



年初にあたり、やはり「百草丸」の製造における当社のこだわりについて記したいと思います。

   

「製造・4つのこだわり」

1、原料へのこだわり

原料のオウバク皮は産地や採取の時期により有効成分の含有量にバラツキがあります。原料の受け入れ試験を入念に行いますが、安定した品質の百草丸を製造するために、日常の工程管理データや実生産の集積データに基づいた独自の検証を経て作業を開始します。製品の品質と安定性を確保し、お客様に安心して服用していただくためのこだわりです。

2、製丸へのこだわり

使用する原料の生薬は天然物のため、生薬ごとに水分量に違いがあります。丸くてきれいな丸剤を製造するためには、生薬のこの微妙な水分量を一定にし、製丸に適した混合物として製丸機にかける必要があります。作業手順を守り、経験により培われた天然物の良さを損なわない取り扱い方法により作業を行っています。

3、苦味へのこだわり

自然の産物である生薬オウバクは、「良薬は口に苦し」の言葉通り、苦味が味覚を刺激して消化管運動を活発にする健胃生薬で、当社はこの天然の苦味の薬効を活かすことにこだわり製造を続けています。服用の際には、この生薬特有の苦味と香りを感じることが大切で、通常の丸剤は、一次コーティングを施し完成品としますが、当社の百草丸は、あえて、オウバクから製したオウバクチンキを二次コーティングし製品として仕上げ、お客様に苦味の効果を実感していただくようにしています。

4、組み合わせへのこだわり

長い歴史を経て今なお生薬製剤・漢方製剤に多く配合されている生薬を、長年の経験と独自の製剤技術に照らし合わせて試行錯誤し、最適処方を導き出し、平成27年(2015)新しい百草丸「日野百草丸」「百草丸プラス」を発売しました。従来の百草丸に粘膜修復成分を加え、「健胃」・「整腸」・「粘膜修復」の三つの作用により弱った胃腸に効果的に働きかけます。独自の製造技術を活かして作り上げた伝統的であっても新しい現代人のための胃腸薬です。


 胃腸の機能を整え健やかな生活を送るため、百草丸をお役立ていただけるように、皆で協力してよい製品づくりに励んで参ります。
ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。