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薬草の花

ヒナタイノコズチ(日向猪小槌)【5月】

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※ヒナタイノコズチ(日向猪小槌)の花期は8月~9月
秋、衣服などにくっつく果実

(写真①:日当たりのよい道ばたなどによくみられる。直立し高さ1メートルほどになる

和名の「小槌こずち」は、節高の茎をイノシシの膝頭に見立てたものだというが、なにか釈然としない。確かに赤緑色の節を膝の関節と見立ててもおかしくはないが、わざわざイノシシを持ち出す説得性がない。むしろ、生薬名の「牛膝ごしつ」の方が納得できる。その名の由来はともかく、秋にイノコヅチの果実はよく衣服に付着することで知られ、その現象を我々は子どものころ「バカ」と呼んだ。近年、この言葉を使うのははばかられるが、いま使われている「ひっつき虫」などという用語に比べて分かりやすく、言い得て妙である。イノコズチのバカは、ほうに当たる二本の刺状の構造物が花後も脱落せずに種子に付属しているためで、ヒトの衣服や動物の毛に付着して運ばれる。

ヒナタイノコズチはイノコズチ(別名ヒカゲイノコズチ)より、葉は厚く、若葉の葉裏は毛が多いため白く見える。茎は赤黒みがかっていて、イノコズチに比べ太く逞しい。日当たりのよい所に普通に生育しており、こちらの方が薬草として一方的に利用される。

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(写真②:晩秋から初冬、根を掘り採り日干しする)

肥厚した太い根を冬季に採取し、硫黄でくすべて乾燥したものが生薬「牛膝ごしつ」である。漢方で浄血、利尿、通経薬として月経不順、難産、産後の瘀血おけつ、中風、脚気などに用いる。成分はオレアノール酸配糖体のトリテルペン系サポニン類、昆虫変態ホルモン、植物ステロールなどが見出されている。ヒユ科の植物にはケイトウ属も含まれ、インド原産であるケイトウの仲間は薬用としても利用される。

Achyranthes fauriei ヒユ科イノコズチ属 別名●フシダカ 生薬名●牛膝ごしつ

【ミニ図鑑】干した根は生薬に、茎や葉は陰干しするか生で利用する

花期 8月~9月

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(写真③:近縁のイノコズチ(別名ヒカゲイノコズチ)


出典:「信州・薬草の花」(クリエイティブセンター)
市川董一郎(文)栗田貞多男(写真)


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