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生薬の話

手こね

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初回は、肩に力が相当入ってしまいましたので、今回は、リラックスしてと思っていたところ、「手こね」のことが、ふっと浮かんできましたので綴ってみます。

百草丸・ふどう丸を作る上で欠かせない「手こね」

当社の「手こね」の熟練第一人者の洋子さんの手際のよい指先を見ていると、まるで手品師の手の動きを見ているようです。

「手こね」って何?

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「手こね」は、水分含量(濃度)のわずかに異なるオウバクエキスを何通りか用意し、そこに一定量の粉末生薬を加え、ビーカーの中で練り合わせ、その練り合わせた練混物を手でこねて団子状に丸め、その手の感触で最適な弾性と粘着性のある水分割合の団子(練混物)を見つけ出す作業です。

微妙な水分量を決める予備試験

丸剤を製造するには、原料をよく混ぜ合わせ、適度の弾性と粘着性のある丸剤塊(練混物)をつくり、製丸機(丸剤をつくる機械)に仕掛けて丸い粒に成型するのですが、天然物の粉末生薬は生育した産地や気候や採取時期によって含水量に僅かに違いがあります。
丸剤がきれいな丸い小粒になれるかどうかは、この粉末生薬が含んでいるほんの僅かな水分量の違いが大きくかかわっていて、水分がわずかに多くても、少なくても、製丸機に丸剤塊を仕掛けた時に仕損じが出てしまい最終的に粒ぞろいの丸剤に仕上がらないのです。
それで、実際の原料の仕込み作業の前にオウバクエキスの微妙な水分量の加減を決める予備試験を行うのです。
これを当社では「手こね」と言っています。

程よい水分量含量(濃度)を決める匠の技

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さて、「手こね」をしているときの洋子さんの手・指の滑らかな動きは感嘆するばかりです。
鮮やかな手つきで団子状の練混物の「硬さ」「やわらかさ」「滑らかさ」「粘り」を確かめ、「粘りの感じから「+0.5%の濃度かな」とか「今回は-0.3%の濃度かな」とか「真ん中をとってこれくらいの濃度にしようかな」などとつぶやきながら僅かなオウバクエキスの粘稠度の違いによる僅かな練混物の違いを感触で見つけ出し、程よいオウバクエキスの水分含量(濃度)を決めるのです。

「生薬の声が聴こえているの?」とでも問いたくなるような、そして思わず見とれてしまう光景なのです。

「手こね」の妙により仕上がる百草丸

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百草丸は、主成分のオウバクエキス

(粘稠性の水あめ様の軟エキス)に数種類の粉末生薬を配合し、次に、配合ルールに基づきCMC(賦形剤)と水(結合剤)が加えられ混ぜ合わされます。

その丸剤塊が製丸機に仕掛けられ、ローラーで押し出された後、かきとり歯で一定量かきとられ、左右の振り幅調節が可能なモミ板によって大型ロールで転動作用を受け、次第に球状に成型され未乾燥丸(当社では「生丸」と言っています)となっていきます。
得られた未乾燥丸を乾燥させ、整粒し、薬用炭(着色剤)とアラビアゴム末(滑沢剤)とタルク(滑沢剤)で一次コーティングをし、再び、乾燥させ、オウバクチンキにて二次コーティングし仕上げています。

「手こね」の妙により仕上がった当社の百草丸の丸い小粒をご覧下さい。



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