3つの働きを持つ自然の生薬が、身体に溶け込むように働きかけ、
じっくり、しっかりと改善を促します。
・日野百草丸は、7種類の生薬をバランスよく組み合わせ、身体に溶け込むように働きかけます。
・天然成分でできているので、
強すぎず、弱すぎません。
・個々の生薬が持つ様々な薬効が重なることで効果の幅が広がります。
オウバク
生薬名(局):黄柏[オウバク](周皮を除いた樹皮)
和名:キハダ。内皮部が黄色いことに由来。
苦味健胃、整腸、消炎、収斂薬として胃炎、胃腸病、下痢、などに応用されます。
ゲンノショウコ
生薬名(局):現之証拠[ゲンノショウコ](地上部全草)
和名:ゲンノショウコ。効果がすぐに現れることに由来。
日本で古くから民間療法で用いられ、止瀉、整腸薬に用いられます。煎じ方によって、下痢止めにも便秘薬にもなります。
ビャクジュツ
生薬名(局):白朮[ビャクジュツ](オケラの根茎又はオオバナオケラの根茎)
和名:オケラ。
胃腸の弱い人の胃腸を整え、胃のつかえ、腹満、腹痛、健胃整腸、下痢に用いられます。
ガジュツ
生薬名(局):莪蒁[ガジュツ](根茎)
和名:ガジュツ。
ウコンとよく似ており、日本では屋久島、沖縄、大島で栽培されています。芳香性健胃薬、駆風薬として消化不良などに用いられます。
リュウタン
生薬名(局):龍胆[リュウタン](トウリンドウ(竜胆)又は東北竜胆又は三花竜胆の根茎と根)
和名:リンドウ。とても苦いので竜の胆と名付けたのが由来。
胃液分泌促進作用の他に唾液、膵液分泌促進、胆汁分泌促進作用のある苦味健胃薬。消炎作用があるので消化器の炎症や充血などに応用されます。
センブリ
生薬名(局):当薬[トウヤク](センブリの開花期の全草)
和名:センブリ。苦味が強く、千回煎じても苦いことに由来。
日本でも古くから民間療法で用いられ、苦味健胃、整腸薬として消化器疾患に用いられます。
エンゴサク
生薬名(局):延胡索[エンゴサク](塊茎)
和名:エンゴサク
鎮痙、鎮痛、胃液分泌制御、抗潰瘍、胃粘膜修復などに用いられます。
それぞれの生薬固有の成分を
活かすように、
そのまま
配合しています
産地や採取の時期により生じる有効成分の含有量のバラツキに対し、安定的に品質を維持するため、これまで蓄積したデータに基づく当社独自の検証、品質試験を実施しています。
品質の確かな生薬原料を用いて、個々の生薬の持つ薬効成分を引き出すため、百草丸の主成分のキハダ(オウバク) は、製造前に入念に規格試験を行っています。粉末生薬についても同様に入念なチェックをしています。
天然の生薬は、産地や採取の時期により、その状態が異なり、温度や湿度により変化していきます。
外的条件に左右されやすい天然物である粉末生薬を大切に扱い、その良さを損なわないため、長年の経験により培われた製造技術や豊富な知識を活用し、熟練の作業者が製丸しています。
一つ一つの生薬の特性を見極め、厳しく入念に確認しながら、製丸を行っています。
主成分のオウバクエキスは苦味と香りが胃腸の機能を高める苦味健胃薬ですが、丸剤にすることで、この生薬固有の効果が閉じ込められてしまいます。
苦みと香りにより味覚・嗅覚を刺激し、胃の働きを活発化させるため、弊社では最終仕上げの際に、オウバクチンキによる二次コーティングを実施しています。
服用時に生薬の苦味と香りをお感じいただけると幸いです。
生薬はいくつもの薬効を持つため、数種類ブレンドすることで身体全体の健康バランスに働きかける生薬製剤を作ることができます。
手作業から始め、生薬の種類や配合量の組み合わせをいくつも試し、何度も細かな調整を繰り返し、薬効を最大限活かすバランスを探ります。
百草丸の良さをそのままに、長い歴史を経て今なお生薬製剤に多く配合されている生薬を、独自の製剤技術に照らし合わせて試行錯誤し、新しい製剤に活用しています。
症状に応じて
食前 または 食後 に
食前を おすすめする場合 |
・食欲不振の場合 ・胃が弱っている場合、など |
---|---|
食後を おすすめする場合 |
・食べ過ぎの場合 ・消化不良の場合、など |
1日3回
3歳からお年寄りまで
それぞれの量で
3歳以上5歳未満 | 1回5粒 |
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5歳以上8歳未満 | 1回6粒 |
8歳以上11歳未満 | 1回10粒 |
11歳以上15歳未満 | 1回13粒 |
成人(15歳以上) | 1回20粒 |
※3歳未満は服用しないでください。 |
令和元年、新時代の始まりに、「日野百草丸」を発売しました。「日野百草丸」は、これまでの「御嶽山日野百草丸」に粘膜修復生薬のエンゴサク末を追加し、七種類の生薬を組み合わせて製剤化した百草丸です。平成27年に発売した「百草丸プラス」、「日野百草丸(国内産オウバク配合)」と同じ処方です。
今後「日野百草丸」を弊社百草丸の主力製品とし、より多くのお客様に服用いただくため、パッケージを一新し、装いも新たに提供して参ります。
日野製薬は、昭和20年代に初めて百草丸を発売して以来、時代を越えて、配合する生薬や製造方法の改善を重ね、新たな百草丸を製造、販売して参りました。エンゴサク末を追加した百草丸の開発には約六年の歳月を要しました。生薬の種類や配合量の組み合わせをいくつも試し、何度も細かな調整を繰り返し、薬効を最大限活かすバランスを探りました。
日野製薬では、伝統を受け継ぐことの本質を、技術の革新と更なる向上にあると考えています。古くから伝わる薬の良さをそのままに、新たな付加価値を加えてお客様へお届けし、健康長寿のお役に立てていただくこと、そして未来の世代へ確実に継承していくことが、私どもに与えられた大切な役目であると考えています。
丸剤は、主薬等の混和物を製丸機にかけて球状に成型し、乾燥後コーティングをほどこし製品化します。
一般的にコーティングは、一次コーティングのみで完成品とするのですが、当社では二次コーティングをほどこし完成品としています。
生薬オウバクの苦みと香りによる健胃効果を丸剤の中に閉じ込めるのではなく、服用後直ちに感じていただくために、オウバクから製したオウバクチンキを二次コーティング剤として噴霧し、丸剤を仕上げるのです。手順に従い丹念に作り上げた液状のオウバクチンキは、芳しい香りと暗褐色の漆のような光沢がありました。天然物であるオウバクの薬効を凝縮したものがオウバクチンキであることを確信した時であり、思い出に残っています。
「日野百草丸」のパッケージ・デザインは、昭和20年代に初めて百草丸を発売した時の古いパッケージ・デザインを元に、新たにいくつかの要素を追加して、作成しました。
原点に立ち返り、昔も今もこれからも、百草丸の普遍的な価値をお客様にご提供して参りたい、令和の新時代も健康長寿に寄与する良質な製品をお客様にお届けして参りたい、との思いを込めています。
百草丸は、古くから伝わる木曽・御嶽の民間伝承薬「百草」をもとに作られた薬です。
「百草」は、オウバクエキスを煮詰めて板状にした乾燥エキス剤で、
「良薬は口に苦し」の苦味健胃薬で、日本全国の方々から
愛用されてきましたが、割って服用しなければならない難点がありました。
日野製薬は、
「百草」の効き目をもっと多くの人に、飲みやすくご提供したいと考えました。
そこで「百草」に数種の生薬を加え、
飲みやすい丸剤の形にしたものが「百草丸」です。
御嶽登拝の行者を迎えていたころの
「おもてなしの気持ち」で、
皆様の健康に貢献したい、
そんな想いで「百草丸」を作り続けています。