薬食同次元
食物繊維を摂る
落ち葉が木枯らしに舞いアスファルトの上でクルクル回っていました。まるで小人が飛び跳ねて踊っている様でもあり、思わず車を止めて見入ってしまいました。
寒くなりましたね。
皆さまには、いかがお過ごしでしょうか。
さて、「食物繊維の摂取の大切さ」が言われ始めて久しいのですが、やはり健康の源は、日々の食事にあります。まことにお粗末なのですが、私も朝食の見直しに取り組みましたので、紹介させていただきます。
まずは、お味噌汁です。お味噌汁は、これまでは、普通に作ってそのままいただいていたのですが、お椀に食物繊維が豊富な糸寒天を少量入れて、そこにアツアツのお味噌汁を注ぎ、すりゴマを振り入れていただくようにしました。ゴマの香ばしさと糸寒天の"つるっ"とした触感が味噌汁の味を高めてくれます。
次に、ご飯です。白米1合に対して炊飯用雑穀物を大さじ1杯加えて炊き上げます。白米だけで炊き上げたご飯よりも"もちっ"としていて美味しいように感じています。
その次、納豆です。納豆には刻んだネギを少量加えますが、最後にエゴマ油を垂らしていただくようにしました。味がまろやかになったと思っています。
そして、食物繊維を多く摂るための野菜ですが、塩分控えめの浅漬けの素を使ってお漬物としていただくようにしました。サラダよりも大量に野菜そのものを摂ることができます。
最後は、ヨーグルトです。バナナや柿やリンゴなどの季節のくだものにナッツやグラノーラをふりかけ、ハチミツを垂らしていただきます。
このように私の食事の見直しはとても簡単で、紹介するのも気が引けるのですが、「食生活を大切にする」という、その思いを込めました。それから、急いで食べるのではなく、ゆっくり味わって食べることを心がけるようにしました。消化によいこともありますが、ゆっくり自然の産物を噛みしめることで、有難みが増すような気がするからです。
木祖村の家々では、晩秋のこの時季、お漬物作りにいそしみます。野沢菜漬け、大根漬け、白菜漬け、赤かぶ酢漬け、しょうゆ豆漬け、その他、干し柿、栗の渋皮煮、お正月用のキノコ漬け等々、必ずと言っていいほど、どこの家でも大量に作って、来春までを過ごします。主婦でも若い方はお勤めに出るようになりましたが、留守を預かる年配の女性は、今でもご近所の人たちが集まりこの自慢の手作りのお漬物でお茶の時間を楽しんいます。
寒い寒い木曽の冬を乗り超えるために、家それぞれに微妙に味の異なるお漬物は欠かせないものなのです。
日がだんだん短くなり、師走がやってきます。
皆さま、お健やかにお過ごしくださいますよう、お祈りいたしております。