薬食同次元

とうもろこしから教えられること

IMG_8565更新.jpg

今日から9月です。木曽地域では8月のお盆過ぎから涼しくなり、朝晩の気温が20度を下回る日も増えてきました。すすきが風にたなびき、赤とんぼが飛び、すっかり秋めいています。今年は梅雨明けが例年より遅く、ようやく夏が訪れた、と思ったらすぐに秋になってしまいました。猛暑の続く地域の皆様には贅沢ですよ、と言われてしまいそうですが、もう少し夏の暑さを楽しみたかったような気持ちがしています。

  

そんな涼しさの増す8月の後半。社員のSさんが、実家で育てているとうもろこしを持って来てくれました。例年お盆付近に収穫しているそうですが、今年は梅雨時の日照時間の短さから収穫時期が遅くなってしまったそうです。昨年初めていただいた時に、その美味しさに驚いてしまったとうもろこし。今年もぜひ分けてもらえるよう夏の前にお願いし、首を長くして楽しみに待っていました。

  

「どうぞ」、と手渡されたその朝採れのとうもろこしの立派なこと!重さがずっしり、葉の緑色が濃く、何とも堂々としています。木曽地域にはおいしいとうもろこしが沢山ありますが、何かが違う。貫禄すら感じてしまうその姿です。夜家に持ち帰り、早速葉を取り除き、ひげを取ります。ひげが残らず、すすすっと取れてしまう潔さも、このとうもろこしの特長のような気がします。たっぷり鍋に沸かしたお湯で8分ほど茹でると、つやつやで鮮明な黄色のとうもろこしの出来上がり。ざるに上げ、湯気の立つその姿は、もはや神々しいほど美しいです。

  

この日の夕食は、とうもろこし最優先です。急げ、急げ、と食卓の準備をし、ほかほかのとうもろこしを一番にいただきます。がぶっと口に入れると、その甘さにびっくり!朝採れのはちきれそうな新鮮さがびしびしと伝わってきます。大地の恵みをそのまま口に入れているような、とうもろこしからみなぎるパワーをいただいているような、そんな感覚になります。

  

自然の恵みである食べものから力をいただき、身体中にその勢いを巡らせ、健やかに毎日を生きる。自然の中で暮らす人の営みの原点を思い出させてくれるようなSさんの家のとうもろこしに、今年も感謝の気持ちで一杯になりました。

  

そしてこのとうもろこしの力はそれだけではありません。大切なお客様にお贈りしたところ「綺麗な環境と優しい心で育ったとうもろこし、ありがとうございました」とのお言葉をいただきました。特に詳細はお伝えしていないのに、どうして「綺麗な環境と優しい心で育った」と感じられたのでしょう?Sさんは弊社の若手ホープの一人、いつも一生懸命、丁寧に仕事をし、誰にでも礼儀正しく優しい青年です。そのSさんのご家族が作られたとうもろこしから、きっととても大切な何かが伝わったのではないかと思います。

  

その大切な何かは全てのものづくりに共通していると思います。弊社のものづくりも斯くありたいです。原料を仕入れ、製造し、お客様のお手元に届くまで、社員一人一人が丁寧に気持ちを込めて取り組むことが、製品そのものから、必ずお客様に伝わると思います。逆に万一手を抜くようなことがあればそれもすぐに伝わってしまう。一人一人が襟を正し業務に臨まなくてはならないと思います。日野製薬の百草、百草丸や普導丸って何か心地よいよね、と手に取られたお客様にお感じいただけるような製品をご提供していきたい。気持ちを新たにする大変良い機会となりました。

  

IMG_8558更新.jpg