薬食同次元
心まで温める魔法水
「心を温めたい」と感じた週末には水道水を鉄瓶に入れ、沸騰させ、その湯を注いで紅茶(アールグレー:ミカン科の常緑高木樹の柑橘類であるベルガモットで香りをつけたフレーバーティー)を淹れたり、その湯(白湯)を適度に冷ましてそのまま飲むことにしています。不思議な程に心が温められます。ポットに入っている湯(98度)ではなく、10分ほど沸騰を続けた湯がよいのです。
このことはずっと不思議に思いながらおりましたが、先日「白湯を飲んで健康になれる!」というPHP出版2018年2月号の記事を読み、謎が解けたように思いましたので、その記事の内容を要約して紹介いたします。
白湯(さゆ)
世界三大伝統医学(中国医学・インドのアーユルヴェーダ医学・回教圏のユナニー医学)この伝統医学であるインドの「アーユルヴェーダ」の考え方によると、「白湯」は特別な意味を持っており、自然のものや人には、「ドーシャ(体質)」と呼ばれる三つの力「カパ=水」「ピッタ=火」「ヴェータ=風」があり、アーユルヴェーダでは、この三つのエネルギーバランスが生命活動を成り立たせていると考えられているのだそうです。生命の根幹である三つのドーシャが、身体の中で理想的なバランス状態になると健康で幸せでいることができるのだそうです。純粋な水(白湯にふさわしい)はカパが優勢で、それを火にかけることでピッタの性質が加えられ、それをよく沸騰させることでヴェータの性質が加わり、この三つのバランスが整うのだそうです。つまり、白湯はドーシャの三つのバランスを整えた飲み物であり、そんな白湯を体内に取り込むことで体内が活性化されるのだそうです。
作り方
1、鉄瓶(やかんでもよい)に水を入れ、強火にかける。
2、沸騰したらふたをとり、湯気が上がるようにして、大きな泡がブクブク立っているくらいの火加減にする。
3、そのまま約10分~15分沸かし続ける。
とても簡単です。飲む量は1日に700~800㏄にしましょう。朝起きて一番に飲むと、胃腸が温まり、体全体の代謝が上がります。排泄を促す効果もあります。食事をしながら1日3回、コップ1杯を一口食べては一口飲むと、消化を助ける効果もあるのだそうです。お薬を服用している方には、この白湯で服用することをおすすめしたいと思います。