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薬食同次元

植物療法

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梅雨の晴れ間、雨に打たれて枝ごと倒れかかっていた京鹿の子が空に向かって伸び上がろうとしています。植物たちは地面に根を張り、雨が降ろうと風が吹こうと自然の中で自然をあるがまま受け入れて懸命に生きようとしています。

さて、先日娘が「きっと気に入ると思ったから」と、梅屋香織氏著『ハーブで始める植物療法の手引き』を購入してくれました。
「植物療法」って、何となく知っているけれど、本当のところよく分かっていない私は、表紙の帯に書いてある「フランスの植物療法を日本の暮らしに取り入れやすく」「ティザンヌがあれば大丈夫」って何かしらとワクワクしながらページをめくりました。目次には「植物療法の基本」「体を整える日々の処方」「体調別処方集」等々とあるのですが、やはり、知りたいのは「フランスの植物療法」のこと。

世界には、中国医学をはじめとして、インドのアーユル・ウエーダ医学、回教圏のユナニー医学、中国医学をルーツとする日本の漢方医学などの伝統医学があり、また、世界の各地には民族特有の古くから伝わる民間療法があり、日本にもたくさんあります。はやり目(感染症)の時に、キハダを煎じてその液で目を洗うなどは、まさに民間療法ですが、今ではこのようなことをする人はほとんどいません。しかし、フランスではハーブを用いる民間療法が現代まで引き継がれており、人々に信頼され生活に根付いているとのこと。エルボリストリ(ハーブ専門の薬草店)という「ハーブ療法」の店があり、薬草の知識を持った専門家が症状に合わせて薬草を調合してくれるとのことなのです。病院へ行くほどの不調ではないけれど、調子が悪いと感じた時にエルボリストリに行く人が多くいるとのことなのです。

一般にハーブティーのイメージは「リラックスするための飲み物」ですが、本当のハーブ療法は、体の状態に応じて薬草を選び、それらをブレンドし、熱湯に浸したり、煎じたりして、1日に2杯~3杯飲むことで、乱れてしまった体調バランスを整え、健康体を保つようにするのだそうです。
このハーブティーのことを「ティザンヌ」というのだそうで、「ティザンヌ/アンフュージュン」は、熱湯にハーブを浸して成分を抽出したお馴染みのハーブティーのこと。
「ティザンヌ/デコクション」は、抽出しにくいハーブを煎じて飲むことだそうです。

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著者で薬剤師の梅屋香織氏は、フランスに留学し、エルボリストリで植物療法士としての経験を積み、日本に戻り、薬店を立ち上げ、フランスでの植物療法士としての知見を活かしご活躍中です。「植物は一つの成分だけではなく、様々な成分が絡み合って複合的に作用し、体調のバランスを整えてくれるのです」「植物はたくさんの成分を含有していて多彩な作用を持ちますが、それぞれ特に変化をもたらす部位というものがあり、どの植物がどの臓器に対応しやすいかを知ることも、より効果的な植物を選ぶために大切です」と記述しています。

早速、私は、チィーパックタイプのハーブ一ティーインテグリティー(ペパーミント葉、フェンネル種、セルビウム葉、ベルベンヌ葉、ローズマリー葉、ネトル葉をブレンドしたもの)と、煎じるタイプのティザンヌトータルメンテナンス(タンデライオンルート、ネトル葉、マリアアザミ、フェンネル種子、カシス葉、ローズマリー、クリサンテルム、ヤロー、ジンジャーをブレンドしたもの)を試してみました。どちらのタイプのものにも、フェンネル種(果実)が配合されています。古くからヨーロッパで香辛料としても薬草としても用いられてきたフェンネンル種(果実)は、普導丸に配合の胃腸を温めてくれる生薬のウイキョウと同じものなのです。何という芳香でしょう。全身が心地よい香りと暖かさに包まれたように感じました。


私たちは、自然と共存し自然の恵みをいただいて生きているということをしみじみ感じています。


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