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薬草の花

ニシキギ(錦木)【4月】

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※ニシキギの花期は5月~6月です。
小枝にできる翼を採取
(写真①:晩春、淡緑色の小さな花をつけるが目立たない)

秋に美しく紅葉するため錦木、あるいは夏の緑の葉と秋の赤で二色木と呼ばれたのだろう。 いずれにせよ、庭に植えたニシキギの紅葉は見事だ。よく似たニシキギ科の樹木にコマユミがあるが、 ニシキギの枝にはコルク質の翼があるので区別できる。 ニシキギの果実は熟すると果皮は紫褐色となり、それが開くと中から朱色の仮種皮に包まれた種子が露出してくる。よく見ると種子は白い糸で吊り下げられている。そのような色彩豊かな秋の実りの姿は、この樹木の見どころの一つでもある。

ニシキギは栽培植物として長いあいだ人に親しまれてきたため、さまざまな利用法があったらしい。まず、果実は有毒のため、それをつき砕いて頭髪にぬってシラミの駆除に使った。木部は印材に使われることもあった。さらに、面白い利用法はトゲ抜きである。 コルク質の翼の部分も含め樹皮を黒焼きにして、カキの葉、 ナシの葉などと共に粉末にして、飯粒でねったものを布に伸ばして、それを刺(とげ)の刺さった患部に張ると、効果があるとされる。これらの利用法は、長野県が生んだ在野の植物研究者の故丸山利雄先生がくわしい。


(写真②:小枝に硬いコルク質が四方向に発達する)

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翼状のコルク皮をつけた枝、 またはこの翼の部分だけを集めたものを鬼箭羽(きせんう)あるいは衛矛(えいほう)と呼び、破血、通経、駆虫薬とし、産後の瘀血(おけつ)、疼痛、閉経などに用いる。薬理実験では、血糖降下作用があるとされる。成分は、葉にエピフリエデラノール、 フリエデリンなどが知られている。

Euonymus alatus ニシキギ科ニシキギ属 別名●シラミコロシ、 ヤハズニシキギ  

生薬名●鬼箭羽(きせんう)、衛矛(えいほう)

【ミニ図鑑】山地の林内や林縁に自生。庭や公園などにも植栽される。

▶花期 5月~6月

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(写真③:晩秋の紅葉は美しい。初霜に装われた高原のニシキギ)


出典:「信州・薬草の花」(クリエイティブセンター)
市川董一郎(文)栗田貞多男(写真)


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