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薬草の花

ニワトコ(庭常)【4月】

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枝葉を乾燥、鎮痛や解熱に利用
(写真①:春先、淡黄白色の小花を密集させた花序をつける)


ニワトコは日当たりのよい里山によくあり、春先、一番初めに芽吹く樹木である。この仲間は欧州でも民間薬としてよく知られているが、日本においても昔から小児の「カンの虫」の薬としても用いられてきた。また、枝は表面に微小な突起が多数ついていて、鳥かごの止まり木に用いられた。和名のニワトコの由来は「庭つウコギ」の略転とされる。ちなみに、ウコギはムコギの転訛した名で、『大言海』では「ムコギは向木の意で、五葉一帯なるものをいふか」とある。

生薬名は「接骨木(せっこつぼく)」で、薬草学の本には「枝を黒焼きにして、うどん粉と酢を加えて練ったものを骨折した患部に塗り、副木を当てて治療したことに由来する」とされる。薬効に基づくことから、あるいは骨折時に添え木として用いたことなどが「接骨木」の語源であろう。また、落葉した後の枝は、まさに骨と関節さながら節々がつながっていて、それで接骨木と呼ぶのかもしれない。

和漢方では、枝や葉を乾燥させたものを種々の疾患の鎮痛、解熱、あるいは利尿に煎じて飲んだり、粉末にして幹部に塗ったりして利用する。成分は、硝酸カリウムやトリテルペノイドのアミリンなどである。民間では枝や葉を煮だしたものを風呂に入れて神経痛やリウマチの痛みに用いる。


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(写真②:芽吹いたばかりの若菜。山菜としては食べごろ)


若芽は摘み取ってテンプラや胡麻和えなどにして食べると美味しい。たまに山菜として街の八百屋の店先に並ぶことがあるが、私の経験ではたくさん食べると下痢しやすい。セイヨウニワトコには青酸配糖体が含まれるとされ、子どもに食べさせることと、食べ過ぎに注意した方がよい。



Sambucus recemosa subsp. sieboldiana

スイカズラ科ニワトコ属 別名●タズノキ、 ヤマタズ
           生薬名●接骨木(せっこつぼく)
【ミニ図鑑】クサニワトコとも呼ばれるソクズは、ニワトコと姿、形がよく似る
▶花期 四~五月

crude_drug_201004_niwatoko_3.jpg(写真③:盛夏に、小さな実(液果)が真紅色に熟す)


出典:「信州・薬草の花」(クリエイティブセンター)
市川董一郎(文)栗田貞多男(写真)


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