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薬草の花

クララ(眩)【1月】

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※花期は6~7月です。

目も「くらむ」苦い根、外用薬に
(写真①:1メートル以上に伸びた茎先に蝶形花を密集させる)

クララという名前からは、小説や映画のヒロインを連想するかもしれない。 しかし、その名の由来は、そんなにロマンティックなものではなく、「根をかむと目がくらむほど苦いことから」といわれる。一方、 クララの根には痙攣作用をもつ毒物が含まれているそうで、実際に確かめた訳ではないのだが、幻覚を起こす作用があるかも知れない。有毒植物だが、本州ではほば絶滅の危機にある美しい蝶、 オルリシジミはクララの花穂だけに産卵し、幼虫もその花だけを食べて成長する。


日当たりのよい山野に咲くクララは、梅雨入りのころ草丈1メートル以上にも成長し、その先端に淡クリーム色の総状花穂をつくり蝶形花を密集させる。山野では比較的よく見かけるが、 その大ぶりな草丈と美しい花は印象的である。


クララの根は紡錘状の直根で、乾燥したものが生薬名の「苦参(くじん)」 (苦い根の意味) である。成分はマトリンをはじめとするアルカロイドと、 フラボノイドのクラリノールなどである。 マトリンは中枢神経抑制、 血管収縮、 利尿、抗真菌作用か報告されている。 しかし、 マトリンやクララの種子に含まれるシチシンなどのアルカロイドは有毒で、誤飲すると痙攣が出現する。苦参の内服は危険で、湿疹や白癬に外用薬として使うのが一般的である。


漢方で苦参は、清熱乾湿、止痒、 利水の効能があり、 他の生薬に少量を配合して下痢、 排尿障害、皮膚疾患などに使われる。単品では毒性が強いので、 安易な使用は差し控える必要がある。



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(写真②:梅雨入り直前クララの花穂に止まるオオルリシジミ)


Sophora flavescens マメ科クララ属  別名●クサエンジュ  生薬名・苦参(くじん)

【ミニ図鑑】 マメ科の植物は有毒成分を含むものが多いので注意が必要

▼花期 六~七月



crude_drug_240101_kurara_3.jpg(写真③:絶滅が危惧されるオオルリシジミの幼虫(円内)はクララの花穂だけを食べる)


出典:「信州・薬草の花」(クリエイティブセンター)
市川董一郎(文)栗田貞多男(写真)


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