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生薬の話

新しい湿布薬の発売に向けて

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 本格的な冬の到来を思わせる寒い日が続いていますが、皆様にはいかがお過ごしですか。寒さには閉口しているのですが、私はこの時期の冬枯れの木曽の山々の木立が漂々とたたずんでいるのが好きで、寒さにめげずに天に向かってすっと伸びている枝に勇気づけられるような気持ちで眺めています。

 

 さて、このたび「湿布薬」をリニューアルし発売いたしました。

 正式名を「御嶽山湿布薬」と言います。主成分は「オウバクエキス」です。オウバクエキス古くから「万病に効く腹薬」と親しまれ「百草」「百草丸」の主成分として用いられてきましたが、外用としては消炎鎮痛作用があることから、肩こり、腰痛、打ち身、ねん挫などに貼り薬として用いられてきた生薬成分です。

 今回の湿布薬の特筆すべき長所は、貼り心地の良さです。格段に改良されており、基布が伸縮しますので、違和感なく冷感を感じ、患部の痛みや腫れなどの炎症が和らぎます。ピタッとフィットして剥がれることもなく、剥がすときにも痛みを感じることなくスルッと剥がれます。

 使用感に優れていますので肩こりや腰痛や足の痛みなどに是非お試しいただきたく思います。

  

 発売に当たりQAを作成しました。以下に紹介させていただきます。

  

Q1. 御嶽山湿布薬の特長はなんですか。

A1. 御嶽山湿布薬は生薬のオウバクエキスを配合した鎮痛消炎水性パップ剤です。

湿布には冷湿布と温湿布がありますが、御嶽山湿布薬は冷湿布薬で、冷感により痛みや炎症を緩和します。肩こり、腰痛、関節痛、筋肉痛、筋肉疲労、打撲、ねんざ、しもやけに効果があります。

粘着性に優れ、伸縮性のある基布を使用しておりますので、肌にピッタリと優しくフィットします。べたつかず、剥がした後も膏体が皮膚に残りません。

1日1~2回患部に貼付してください。

  

Q2. オウバクエキスとは何ですか。

A2. キハダの周皮を除いた内側の鮮黄色の樹皮(生薬名:オウバク)から抽出された天然の生薬エキス剤です。

  

Q3. オウバクエキスにはどのような効果がありますか。

A3. 外用薬としてのオウバクエキスは鎮痛・消炎などの抗炎症効果があります。オウバクエキスを湿布薬に配合することで、肩こり、腰痛、関節痛、筋肉痛、筋肉疲労、打撲、ねんざなどの痛みを緩和し炎症を抑えます。オウバクエキスは穏やかに皮膚に浸透し効果をあらわします。

  

Q4. 成分と含有量を教えてください。

A4. 成分と含有量は100g中にd-カンフル0.8g、ℓ-メントール1.4g、オウバクエキス0.7g(原生薬換算量2.31g)です。添加物としてグリセリン、パレベン、エデト酸ナトリウム、ポリソルベート80、d-ソルビトール、ゼラチン、エタノールその他8成分を含有しています。

  

Q5. 前の湿布薬(御嶽山百草湿布薬)との違いは何ですか。

A5. オウバク末からオウバクエキスに変更し、dℓ-カンフル(d-カンフルを純合成したもの)をd-カンフルに変更・増量し、ℓ-メントールを増量しました。前の湿布薬の他の配合成分を止めましたが、粘着性に優れ伸縮性のある基布を使用し、肌に優しくフィットするようにしました。皮膚を保護しながら薬剤が穏やかに浸透し鎮痛消炎効果をあらわします。剥がした後もべたつかず、使用感に優れています。

包装を簡素化し、環境に配慮した袋入りにしました。

  

Q6.温湿布と冷湿布の違いは何ですか。

A6. 基本的にはどちらの湿布も鎮痛消炎薬を用いているので、鎮痛消炎薬が同じであれば薬としての効果は同じです。したがって、冷感と温感のどちらが心地よいかで使い分けます。患部を冷やすと気持ちが良い場合は冷湿布を、患部を温めると気持ちが良い場合は温湿布を使うのが一般的です。

  

Q7. どの位の時間、貼っておけばよいですか。(貼付時間について)

A7. 1回5~6時間を目安に1日最大2回までお使い頂けます。個人差がありますが、効果が弱まったりシートが乾燥して剥がれやすくなったら貼り替えてください。

  

Q8. どの位の期間、使用しても大丈夫ですか。(長期使用について)

A8. 5~6日間使用しても症状が良くならない時は、この袋の説明文と湿布薬をもって、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。また、どんなことでも気になることがある場合には、当社お客様相談室にお気軽に問い合わせください。

  

Q9. してはならないことは何ですか。

A9. 現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなるので、目の周囲や粘膜、湿疹、かぶれ、傷口には使用しないでください。

  

Q10. アレルギーがあるのですが大丈夫ですか。

A10. 今迄にお薬(飲み薬、注射、目薬、絆創膏、吸入薬など)で、痒みや気分が悪くなった経験がある方は、念のため、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。

  

Q11. 使用後に皮膚に異常(発疹、発赤、かゆみ)が現れた場合はどうしたらいいですか。

A11. 薬の使用を直ちに止めて、この袋の説明文と湿布薬をもって、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。

  

Q12. 高齢者は使用できますか(高齢者への使用)

A12. 使用できます。御嶽山湿布薬は伸縮性のある基布を使用しており、高齢者の肌に優しくフィットします。用法・用量を守ってお使いください。

  

Q13. 小児は使用できますか。(小児の使用)

A13. 小さいお子様の場合には保護者が正しく貼付又は貼付の手助けをしてご使用ください。

  

Q14. 妊婦・授乳婦は使用できますか。(妊娠・授乳婦の使用)

A14. 妊娠中や授乳中であっても問題ありません。用法・用量を守ってお使いください。

  

Q15. 医師の治療を受けている、持病がある、他の薬を服用しているような場合でも使用できますか。

A15. 貼り薬は飲み薬と違って全身に作用しない分、副作用が少なく体に優しく作用しますが、もしご心配であれば、医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。その際には、この袋の説明文と湿布薬を持参してください。

  

Q16. 皮膚が弱く湿布でかぶれやすいのですが使用したい。どうしたらいいですか。

A16. 貼る時に一枚ガーゼをはさんで貼るとかぶれにくくなります。剥がす時にはゆっくり剥がし、その後患部を優しくぬるま湯で洗い、1時間程度皮膚を休めてから貼りましょう。

  

Q17. 使用期限はどれくらいですか。

A17. 使用期限は製造から3年です。本品のアルミ袋裏面右下に製造番号と共に印字しています。開封後は使用期限内であってもできるだけ速やかに使用してください。

  

Q18. 保管はどうしたらいいですか。

A18. 直射日光の当たらない涼しいところに保管してください。未使用分は袋に入れ、開封口をきちんと折り曲げ、外気にふれないようにしてください。

  

以上のような内容ですが、もしも他に質問等ございましたら、当社お問い合わせ相談室まで連絡をいただきたく思います。

  

年の瀬が近づいてまいりました。

皆様お身体を大切に、良いお年をお迎えくださいますよう、お祈りいたしております。


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