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薬草の花

オミナエシ(女郎花)【10月】

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盆花に欠かせない秋の七草
(写真①:すっきりと伸びた花姿。しかし野生では減少している)

花穂全体が明るい黄色みを帯びていて、その華やかな容姿は盆花に欠かせない。さらに、秋の七草として昔から親しまれてきた。ひところは、里山の草原にごく普通に咲いていたが、最近あまり見かけないのは残念だ。今なら、むしろスキー場のゲレンデあたりを探すと見られるかもしれない。夏には切り花として花屋で簡単に手に入るが、花瓶に挿したまま置き過ぎると独特な臭いがしてくるので、早めに挿し替える必要がある。

オミナエシの根を乾燥させた生薬名は「敗醤根(はいしょうこん)」で、醤油が腐敗したような臭いがするため名付けられた。同属の白花で花姿の逞しいオトコエシ(男郎花)も、敗醤根と呼ばれ利用されてきた。薬効成分はシニグリン、苦味配糖体のロガニン、オレアノール酸などで、解熱、排膿などの効があり、虫垂炎、下痢、帯下、腫れ物に用いられた。漢方ではハトムギやトリカブト(附子(ぶし))と配合して虫垂炎や虫垂周囲膿瘍に使われる。また、皮膚の化膿などにスイカズラ(忍冬(にんどう))やレンギョウなどと配合して煎じて飲んだり、患部に貼って利用する。

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(写真②:栽培され切花としても人気が高い)


オミナエシとオトコエシの名の由来は定説がないが、植物研究家の故丸山利雄先生の説は、「両者は古くはオミナメシ、オトコメシとも呼ばれていたが、メシは飯だろう。長野県から東北地方にかけてはオミナエシを粟花(あわばな)といい、南安曇ではオトコエシを米花(こめはな)という。すなわち、オミナエシの花を粟飯に見たてて女飯(おみなめし)、オトコエシの花を米飯に見たてて男飯(おとこめし)と呼んだのではないか」と。

Patrinia scabiosaefolia
オミナエシ科オミナエシ属
別 名●オミナメシ、アワバナ
生薬名●敗醤根(はいしょうこん)
【ミニ図鑑】深山にはハクサンオミナエシ (コキンレイカ)か生育している
▶花期 八~十月

crude_drug_221001_ominaeshi_3.jpg(写真③:同属のオトコエシ(男郎花)。白花でより逞しいイメージ)


出典:「信州・薬草の花」(クリエイティブセンター)
市川董一郎(文)栗田貞多男(写真)


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