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薬草の花

チャ(茶)【11月】

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独特の渋味や苦味、薬効も多彩
(写真①:晩秋から初冬の頃、緑濃い葉の中に白い花が目立つ)


ひと仕事終えてくつろぐ時、 一杯のお茶は私たちの生活に欠かせない。お茶は中国では宗教に使われたものが嗜好品として広まり、 仏教とともに日本にもたらされた。植物のチャは中国南部山岳地方が原産だが、信州では南部で茶葉の生産のために栽培される。庭にも植えられ、初冬に咲く清楚な白の花は長野市周辺でもそれほど珍しいものではない。


蒸した葉を乾燥させたものが生薬「茶葉(ちゃよう)」である。多量のタンニンの他にアルカロイドのカフェイン、テオフィリン、 さらに種々のフラボノイドやアミノ酸、ビタミンが含まれ、独特の渋みと苦味、うま味を有し、多彩な薬効を持つ。なかでもカフェイン、テオフィリンは、穏やかな覚醒作用、強心利尿作用、気管支拡張作用を持つ。茶を飲むと眠気が醒め、トイレが近くなるのはそのためである。近年になって、茶葉に含まれるカテキン、 エピカテキンなどの茶ポリフェノールがもつ虫歯予防、 ロ臭抑制、抗ウイルス作用が注目されている。


crude_drug_201911_cha_2.jpg(写真②:茶摘みの季節は5月ごろ。早朝から手摘みされる)


一般に薬は固形物の状態で服用することか多いが、中国では薬はおもに「煎じて」飲む。その意味では茶は漢方薬の飲み方を踏襲している。さらに、茶は生の葉をただ乾燥させるのではなく、蒸かしたり発酵させたりすることで、そのうまみが溶け出しやすくしている。加工方法は異なるが、緑茶や紅茶、ウーロン茶になる茶葉は全部同じものである。また、煎じ方で溶出する成分が変わる。たとえば、玉露茶ではお湯の温度を下げてゆっくり煎じることで、高温で溶けやすいタンニンの溶出を抑え、相対的にアミノ酸の比率を高める。


Camellia sinensis ツバキ科ツバキ属 別名●チャ 生薬名●茶葉(ちゃよう)

【ミニ図鑑】暖地性のツバキ科の照葉樹。緑茶、紅茶、ウーロン茶などになる

▶花期 十~十一月


crude_drug_201911_cha_3.jpg(写真③:飯田市南部の茶畑。赤石銘茶として知られる)

出典:「信州・薬草の花」(クリエイティブセンター)

   市川董一郎(文)栗田貞多男(写真)


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