生薬の話
百草物語ハーブのど飴 の配合成分と薬効
猛烈な暑さの毎日ですが、夕方になると山の冷気を帯びた心地よい風が吹いてきて、ようやく生気を取り戻しています。そしてこの木曽ならではの冷気に、ふっと秋の気配を感じています。
さて、今回は、口の中の殺菌・消毒、口臭の除去をしてくれる「百草物語ハーブのど飴」の配合成分と薬効についてお話いたします。
「キキョウ流エキス」って?
キキョウは、万葉の時代にはアサガオと呼ばれていたようです。私たちが今アサガオと呼んでいる花は、平安朝になって渡来したもので、万葉の時代にはなかったとのこと。したがって、"秋の七草"で詠まれたアサガオの花は、キキョウが定説とのことのようです。
キキョウは、夏から秋まで高原の日当たりの良いところに咲きます。また庭先には園芸用として栽培品も多く見られます。
キキョウは、中国の漢の時代から薬として用いられ、現在でも他の薬用成分と組み合わせて鎮咳去痰薬とすることが多く、「キキョウ流エキス」は、キキョウの根(薬用部位)を粉末にして、エタノール又はエタノールと水の混液で浸出して製します。
「グリチルリチン酸二カリウム」って?
カンゾウは、洋の東西を問わず古代から広く薬用に用いられ、その利用は今日まで衰えることなく続いています。日本には中国より渡来したと考えられ、正倉院にも生薬としての甘草が保存されています。「グリチルリチン酸二カリウム」は、この生薬の甘草(カンゾウ)の根に含まれるグリチルリチン酸にカリウム塩を付加したもので、甘味に特徴があります。様々な効能効果がありますが、消炎作用があるので、かぜ薬やのど飴に多用されています。
「セチルピリジニウム塩化物水和物」って?
殺菌作用を持つ成分で、有効成分は塩化セチルピリジニウムです。「CPC」と表示されることもあります。トローチ、のど飴、うがい薬などに含まれると口の中を殺菌しのどの粘膜の細菌の増殖を抑える働きをします。のどの炎症をやわらげ、痛みや荒れなどによる不快感を抑えてくれます。また、殺菌作用により口臭を除く作用もあります。
百草物語ハーブのど飴は、口腔内の殺菌、消毒、口臭除去、のどの痛み、はれなどに効果があるのですね。
はい、そうです。キキョウ流エキス、グリチルリチン酸二カリウム、セチルピリジニウム塩化物水和物の三つの薬用成分を組み合わせることで、口腔内の殺菌、消毒、口臭の除去などの予防効果を高めます。
ハーブパウダーやハーブエキスを配合した食品(キャンディ)が多く販売されていますが、これらの食品(キャンディ)には薬効はありません。
生薬配合 薬用「百草物語ハーブのど飴」は、小粒ですが、薬効があり、口腔内の殺菌、消毒、口臭の除去、のどの炎症による声がれ、のどのあれ、のどの不快感、のどの痛み、のどのはれを抑え、口の中の清潔を保つためにお役立ていただけます。
かみ砕いたり、飲み込まないように、口の中でゆっくり溶かすようにご使用ください。
初めての方は、箱に書いてある説明文書をよく読んでからご使用ください。
「百草物語ハーブのど飴」は、口の中を殺菌・消毒し、のどの炎症や不快感を抑える 薬用の「のど飴」です。
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ネット薬の成分ディクショナリー エスエス製薬より
第17改正日本薬局方解説書
漢方・生薬の謎を探る(NHK人間大学:難波恒雄富山医科薬科大学教授)
私の万葉集(大和書房 平岩弓枝著)