生薬のこと

生薬・生薬を用いた薬づくり

はじめまして。私は品質管理をしている井原多壽子と申します。

これから、この画面を通して、
当社の製品づくりにまつわる様々なことをお伝えしてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

「生薬・生薬を用いた薬づくり」における心構え

さて、今回は初回なので、「生薬・生薬を用いた薬づくり」における心構えを綴ってみたいと思います。


blog_03.jpg生薬(しょうやく)とは、「動植物の薬用とする部分・細胞内容物・分泌物・抽出物あるいは鉱物で、そのまま薬品として用いるかあるいは製薬の原料とするもの」と辞書にありますが、当社は、まさしく、この生薬を原料として、「百草」・「百草丸」・「百草錠」・「普導丸」等の生薬製剤を製造しています。

三つの基本


当社の生薬を用いた薬づくりは、天然物である生薬固有の薬効成分をできるだけ活かすため、「原料の選定・調和のとれた組み合わせ・適切な製法」の三つを基本において原料納入から製品出荷までの全工程の作業を行っています。

多種多様な成分を含む生薬は、内在する多くの成分が重なり合うことで幅広く効果を発揮します。

即効性を期待してつくられる対症療法の化学薬品とは異なり、天然の生薬は、自然と調和し穏やかに作用し身体のバランスを整えながら全体的に改善をはかります。

このようなことから、品質の確かな生薬原料を用いて、その生薬原料からできるだけ薬効成分を引き出すように取り扱い製造することが大切です。

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また、産地や気候や採取時期により品質にバラツキのある生薬を組み合わせて一定の品質の製品を安定的に製造するには、熟練の作業者の研ぎ澄まされた感性と的確な判断力が求められ、こうした経験で培った力を備えた作業者が製造工程の要所を担っています。

作業の過程では、混合機や製丸機等の機械を使用しますが、機械の微調整や入念なチェックは、現場の作業者の適切なコントロールが要となっており、当社が製造する生薬製剤(エキス剤、丸剤、錠剤)は、人の力が基となり出来上がるのです。

基原(きげん)について

ところで、もう一つ、初回だからこそ綴っておきたいことがあります。
「日本薬局方(にほんやっきょくほう)」と日本薬局方で使用される「基原(きげん)」についてです。

日本薬局方(略名「日局(にっきょく)」)は、日本における医薬品の公定書で、医薬品のバイブルとも云われる書物です。
医薬品の品質等の適正をはかるための規格基準書です。
この日本薬局方に基原という項目があり、「基原(きげん)」は「起源(きげん)」ではなく、一般の辞書にも載っていないのですが、生薬の品質確保において重要な項目です。

基原は、「生薬のもととなる動植鉱物の学名とその薬用部位を「基原」という言葉で表し、薬用としての適否の判定基準とする」と説明されています。

当社は、この基原植物である原料を使用し、日本薬局方に定められている各種試験を行い、薬用としての適否を判定し、適合した原料を用いて製造を行うのです。こうすることで、薬としての品質と安全性を保証しています。