生薬の話

メニエール病

木曽 奈良井灯明まつり

「奈良井灯明まつり」は、手作りの切り絵や書を貼り付けた灯明を厳寒の夜の宿場町に設置して平和を願う行事です。今年は、2/21~2/23日に行われました。 


さて、メニエール病って、どんな病気なのでしょうか。
「ふらつき」と言われる「めまい」とは、異なるのでしょうか。
予防方法はあるのでしょうか。 今回は、メニエール病についてお話いたします。
 

メニエール病の名前の由来

「メニエール病」という病名の由来は、パリの医師プロスペル・メニエールにあります。このメニエール先生が、1861年に、めまいの原因の一つに内耳性のものがあることを最初に報告したことから、「メニエール氏病」又は「メニエール病」という病名が付けられたとのことです。

メニエール病ってどんな病気

めまいは、脳の病気や循環器系の病気と関係しているものもありますが、耳の病気によって起きる場合が多くあります。耳の奥にある内耳には、体のバランスをつかさどる三半規管と音を感じ取る蝸牛(かぎゅう)という器官があり、それぞれ内リンパ液と外リンパ液で満たされています。メニエール病は、この内リンパ液が過剰にたまり、水膨れ(内リンパ水腫)になることで発症する内耳の病気と考えられています。

メニエール病の症状

メニエール病の主な症状は、吐き気を伴うめまい、難聴、耳鳴り、耳閉感などで、グルグル回る(回転性のめまい)が数分から数時間持続するのが特徴です。 発作の頻度は、週に数回から年に数回までと個人差があり、しばらく発作がなくても再発する例もあり、完治したかどうかの判断が難しい病気でもあります。

「ふらつき」と呼ばれるめまい(非回転性のめまい)は、視力異常、首や肩の異常、高血圧症、糖尿病、高脂血症、心臓病、うつ状態等が関係している場合がありますので、専門医を受診し、調べていただくことが大切です。

メニエール病には、激しい頭痛、意識障害、手足のしびれ、舌のもつれ、ものが二重にみえる症状はありません。 これらの症状は、脳の障害が疑われますので、早急に神経内科や脳神経外科を受診することをおすすめします。

メニエール病の原因

内リンパ液が増えすぎると、蝸牛の圧が上がり、難聴が起き、さらに、神経を刺激してめまいや耳鳴りが生じます。内リンパ液がたまる原因については、はっきりと分かっていませんが、ストレスや疲労がきっかけとなることが多いようです。

メニエール病の治療

メニエール病は、病態が内リンパ水腫である以外、病因が明らかでないため、対症療法が中心になります。めまいの発作が起きた時には、安静にして、薬で吐き気やめまいを抑えます。吐き気のため内服薬が使えない場合は、点滴か注射をします。

治療薬として、内耳の循環を良くする薬やビタミン剤、利尿剤、吐き気止め薬、抗不安剤、ステロイド剤などが処方されます。最もよく処方されるのは内耳の循環改善薬で、実際に有効な場合が多いようです。あまりにも頻繁に激しい発作を起こしたり、難聴の進行が速いとき、薬で対処できない重症例の場合は、内リンパ水腫の減圧手術をする場合もあります。

自己管理

メニエール病は、重症化する前であれば、日ごろの自己管理で発作を予防したり、軽減することができます。予防法としては、睡眠不足にならない、リラックスを心掛ける、疲れを溜めない、適度な運動をするなど、生活習慣の改善が第一です。 
そして、たとえ発作が起きても、薬で吐き気やめまいを抑え、安静を保つようにすれば、大抵は、数時間のうちに治まります。
予後には、心身に負担をかけない生活をして、メニエール病と上手に付き合っていくことで、急激な発作や重症化を防ぐことができます。

メニエール病に普導丸を服用してもいいのでしょうか。

普導丸は、メニエール病の予防薬として服用することで激しいめまいや吐き気を伴う発作を防いでくれます。発作が起きた時には処方薬や点滴・注射でめまいや吐き気を抑え、小康状態が保てるようになったら普導丸を適宜服用してください。日々の体調管理に役立ち、安心感をもって日常生活を送ることができます。発作の予兆を感じた時には直ぐに普導丸服用することをおすすめします。

漢方では、メニエール病の原因は、冷えとストレスの悪循環による根深い血液循環の不全と新陳代謝の低下(内リンパ水腫)及び胃腸障害等による体調のバランスの崩れによるもの考えられています。普導丸には、トウキ末、センキュウ末ウイキョウ末ウバク末ガジュツ末、ケイヒ末、ショウキョウ末の7種類の生薬が配合されています。これらの生薬が組み合わされ、体調のバランスを整え、めまいや吐き気などの症状を防いでくれるものと考えます。普導丸は、日常のセルフケアに適した安全性の高い生薬製剤です。

普導丸は、メニエール病の予兆の段階で服用していただくことで効果を発揮します。

初めて普導丸を服用する場合は、他の薬(メニエール病の処方薬を含む)との成分の重複がないことを確認し、少し時間をずらして服用し、大丈夫であれば、その後は、他の薬と同時に服用していただいて構いません。一日三回までの服用としてください。

普導丸 配合の生薬

「病気になる前に治す」と言う中国古代の漢方の「未病(みびょう)」の考え方が、約2000年を経て現代においても活かされています。

普導丸は、この「未病」の考え方に相応しい生薬製剤です。

 


---(出典)-------------------------------------------
難波恒雄著NHK学園受講テキスト「漢方生薬の謎を探る」から
ネット「メディカルトリビューン=時事」から
ネット「東海四県薬剤師会情報システム委員会」から
ネット「国立循環器病研究センター」から
ネット「京都大学耳鼻咽喉科」から


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