生薬の話
普導丸の新パッケージを発売します!
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2025年2月3日、普導丸(ふどうがん)の新パッケージを発売します!
普導丸【医薬部外品】は、めまい、気分不快、吐き気、乗り物酔い、二日酔い、口臭、胸つかえ、暑気あたりを改善する予防薬です。発売から約60年が経過し、多くの方々にご愛用いただいています。このたび、これまでのご愛顧への感謝の気持ちを込め、未来に向けてより多くの皆様に寄り添う薬であり続けられますよう、新たなパッケージを追加することとなりました。
新パッケージ誕生の経緯
普導丸の新たなパッケージは、お客様のお声から誕生しました。普導丸は、昭和42年の発売以来、性別やご年齢を問わず、多くの皆様に様々な不調の予防、緩和のためにご愛用いただいています。しかしその中でも、特に女性のお客様より、既存の黒いパッケージは手にとりづらい、中身は良いがパッケージはご自身向けの薬と思えない、部屋に置いておくのがちょっと・・・というお声をいただいておりました。一方で、一度使うと黒いパッケージの方が良いとのお声も多くいただいておりました。
黒いパッケージは、昭和42年に発売した最初のパッケージに基づく伝統のデザインです。発売以来、箱の大きさや龍の形などは多少変わっていますが、「黒地に龍」である点は一度も変わっていません。
伝統のデザインの良さを活かしながら、ご愛用くださっている方々に寄り添い、日常の暮らしに溶け込むデザインにすることができないかと考え検討を行いました。普導丸は、めまい、気分不快、乗物酔いなどの不調に悩む方々が、いつも手元に置いて下さり、お守りのように持ち歩いていますとおっしゃって下さる方の多いお薬です。ご自身を労わりたいと感じられるお隣にさりげなく存在し、不調により停滞した心身をも明るくお支えするような、持っているだけで心にふっと灯りがともるようなデザインにしたいと考えました。
また、黒と龍を基本としながら、木曽の地の自然や人々のお陰で薬づくりを継続している弊社の歴史、キハダとともに歩む社業のありのままの姿、それを未来へ継承することへの誓い、これまでご愛用くださった多くの皆様、そして普導丸を世に送り出してくれた先人への感謝の気持ちを込めた外観でありたいと考え、いくつもの候補の中から決まりました。
またお客様より、よく使うためもう少し内容量が多い方が良い、少量で試したいとのお声もいただいておりました。内容量についてもバリエーションを増やすことといたしました。
新パッケージのご紹介
新パッケージには2つの種類があります。
●黒パッケージ
伝統の黒い地はそのままに、ミカン科の落葉高木キハダの丸太の年輪、及び、キハダの周皮の模様を写したデザインとしました。キハダの周皮を除いた樹皮である生薬オウバクは普導丸の主成分です。
天面の龍は、昭和42年発売当時のパッケージの龍をそのまま描き起こしたものです。正面からご覧いただいた時に、二体の登り龍が天に昇る姿となるよう円状の配置としました。
また立方体に近い箱型とし、棚や机に置いていただいた時に安定する形状としました。
●白パッケージ
二体の登り龍の上に、朝日の昇る御嶽山をデザインしました。少量タイプ向けに爽やかでフレッシュな白地としました。
また持ち歩きやすく、鞄の中などに無理なく納まる封筒型にしました。
デザインはBee Designs.の山下勝彦氏にお願いしました。木曽地域のご出身で御嶽山の強力もされる山下氏が、キハダをモチーフに取り入れながら、伝統と新しさを融合した素晴らしいデザインをしていただいたと感謝しております。
なお、従来パッケージも引き続きご提供いたします。お好みのものをお選びいただけましたら幸いです。
未来へ向けて
普導丸は、7種類の生薬を配合し、めまい、何となく不調、何となく気分不快など「未病」の状態の不調に働きかけ、不快な症状を予防、軽減します。普導丸は、普段の健康体に導くことを願い、名付けられました。ご自身らしく健やかに毎日を過ごすため、お役立ていただきたいと存じます。
弊社では今後も、皆様のご健康維持に寄与する良質な薬づくりを目指し、研鑽してまいる所存です。また先人から伝えられた百草、百草丸、普導丸をはじめとする生薬製剤を未来へ継承し、より多くの皆様のお役に立てますよう精進を重ねて参ります。普導丸の新パッケージを、何卒宜しくお願い申し上げます。
日野製薬株式会社
代表取締役社長 石黒和佳子