生薬の話
教育訓練
私共の会社では、お客様に安心してお薬を服用していただくために、二つのタイプの教育訓練を定期的に行っています。
一つは製造・品質管理業務に従事する社員(製造部・品質管理部)に対して行う品質の確保と向上のための教育訓練です。
もう一つは市販後の安全性の確保とお客様からの質問に対して適切にお答えするための教育訓練です。こちらは「お問い合わせ学習会」と称し、全社員が対象になっています。
どちらの教育訓練も今取り上げなければならない課題を優先的に選び、製造部・品質管理部対象の方は教育訓練責任者が中心となり、全社員対象の方はお客様相談室責任者が中心となり年間計画を作り行っています。
お客様相談室が行う「お問い合わせ学習会」
お客様相談室は2007年に販売部・総務部・品質管理部の混成メンバーで編成し立ち上げました。
訓練の内容は、お客様からの質問にわかりやすく適切にお答えするための知識習得や記録書の書き方、安全性についての情報提供のための関係法令、実際の店頭販売を想定してのロールプレイング、販売先での製品説明の実例紹介などです。
さらに、社員の要望により、キハダの皮むき体験や試験業務体験なども盛り込み、講師は社員が輪番制で担当し、全社員が集まる全体会議の日程に合わせて行っています。
お客様相談室の責任者は昨年までは総務部の鳥屋窪さんが担当していましたが、現在は販売推進部の野田さんです。
そこに実際に店舗で販売とお客様対応をしている松原さん、合戸さん、下島さんが加わり、司会進行・学習会資料の保管管理は総務部の星さんが担当しています。
昨今は、お客様からお薬の飲み合わせや副作用についてだけでなく、たとえば成分の配合量と効能効果の相関関係など、より専門的な質問を受けることがあり、つい先頃も品質管理(研究開発)の今井さんがわかりやすい資料を作り解説しました。
製造部・品質管理部が行う「教育訓練」
一方の製造部・品質管理部で行う教育訓練は一昨年までは梶川さんが担当していましたが、現在は五月日さんが担当しています。
年間計画を作成し、その予定に従って、月末の午後の時間に行っています。
講師はやはり輪番制で、他全員が受講生になります。
講師は各々の日常業務や担当している法令上の役割を基に資料を作成し発表します。
受講生は質問や意見を述べて、その場で協議した内容や結果を踏まえて今後の製造・品質管理に役立てるようにしています。
日常業務を検証し、高い品質の製品を生産する
近年は「グローバルスタンダード=国際標準」という言葉をよく耳にするようになりましたが、まさに伝承薬の私どもの会社にもその波が押し寄せています。
国際的な管理の基準が示され、その管理基準の導入に向けて研修会が行われ、示された指針に従って新しく手順書を作り、この製造部・品質管理部の教育訓練の機会を活用して発表し、解説し、意見交換をして運用を開始しています。
日常業務の一つ一つを検証しつつ着実に高い品質の製品の生産することはとても重要なことと考えています。