日野製薬は国内の原料メーカーと取決めを交わしています。取決めの中には原料の製造方法や試験方法を規定した納入仕様書があり、仕様書に従って製造された原料を入荷しています。
また、取決めの中には原料の製造所の製造管理及び品質管理がきちんと行われていることを確認する項目があり、定期的に確認作業を行っています。
原料が自然の産物である以上、信頼できる業者の原料であっても品質にばらつきが出ることがあります。日野製薬では製品の品質を一定に保つため、製造前に原料を2度にわたり試験します。原料の入荷前と入荷後の2度試験に合格した原料のみが生薬製剤に使用されます。
良質な生薬原料を用いて生産を行うために、「百草」「百草丸」の主成分のオウバクエキスを自社で製造しています。オウバクエキスは、オウバク皮を水で抽出した水あめ様の粘調性の液体のため乾燥物に比較し品質の低下が速く、その最善策として、オウバクエキスを自社製造し、速やかに製品の製造を行うことで、品質の信頼性を確保しています。さらに、加工・調製されたオウバクエキスを原料として仕入れるのではなく、オウバクエキスを作るためのオウバク皮を仕入れることでオウバク皮そのものの品質試験を行い、より一層の製品の品質の確保をしています。
天然物の生薬の取り扱いに細心の心配りをして製造しているのが日野製薬の姿勢です。