木曽御嶽の人と自然に支えられ、私たちは今日まで薬づくりを続けてきました。
創業者である日野文平の「社業を通して社会に奉仕する」という言葉を胸に、日野製薬は御嶽山や木曽地域の自然、人に様々な形で貢献していきたいと考えています。
毎年7月初旬に行われる、黒沢口と王滝口の登山道整備に参加しています。溜まった土砂を取り除いたり、緩んだ枕木のくいを打ち込んだり、切れたロープの張り直しなどを行います。
またこれとは別に、六合目から七合目までの登山道の、生い茂った熊笹を刈り取る作業も、地元の方と協力して行っています。現在、この道を登る人はまれですが、毎年7月9日に黒澤口里社本社のご神事で、宮司をはじめとする神社の方々が歩いて登られます。このとき関係者の方がスムーズに通れるようにするための整備作業です。
弊社代表取締役が理事長をしている「NPO法人木曽ユネスコ協会」は、御嶽に残る地域遺産を保全するためのボランティア活動を行っています。
そのうちのひとつが「御嶽山三十八史跡巡り」です。
御嶽山麓、山中、頂上周辺には歴史的に由緒ある史跡が数多く残っています。この中から、御嶽神社の宮司に三十八の史跡を認定していただき、朱印帳と御朱印を作成して、「御嶽山三十八史跡巡り」の仕組みを作りました。
より多くの人に御嶽の地域遺産を知っていただけるよう、配布用のチラシやパンフレットを作成したり、ホームページを開設して普及活動に力を入れています。
実際に原料に触れたり、製薬の現場で実習してもらうことで、生薬製剤・百草に親しんでもらうため、薬学生の実務研修の受け入れを行っています。
研修では、百草の原料であるキハダの樹皮をはがす体験や、製造・出荷、品質管理を行ってもらいます。何気なく使用している百草丸にも様々なこだわりがあることや、伝統薬の素晴らしさを学んでいただいています。
2011年より原料の確保と薬草の宝庫としての木曽復活のために、百草の主原料であるキハダの植樹を開始しました。2012年以降は、社員と林業大学の先生、学生の方20名が参加し、植樹を行っています。
地元の方と協力して活動を続けていく中で、日野製薬を木曽の一員として知っていただくきっかけ作りになっています。
地元の経済に貢献できる会社の在り方を考え続けます。
奥木曽グリーンリゾート株式会社
株式会社まちづくり木曽福島
私たちと同じように、木曽に貢献したい、とという志を持った同志に、協賛金を出資しています。
地域の活性化のために、積極的に地域の行事に参加しています。
古来からの御嶽信仰がなければ、今日の日野製薬はありませんでした。
信仰を守り、伝えていくための活動です。
木曽地域に関する様々な情報を発信している季刊誌です。
御嶽信仰や、地域の祭礼について、季節のイベントなど、木曽の情報が詰まっています。
現在「やまみち」の発行は120号を越え、皆様に愛され続ける冊子となっています。