石黒和佳子社長ブログ

信州大学経法学部の講座にて

hino_blog_241212_shinshuuniversity2.jpg(信州大学経法学部の講座にて)

 11月6日、信州大学経法学部の「経営者と企業(社会科学特別講座)」にて、講師としてお話する機会をいただきました。一般社団法人長野県経営者協会が事務局をされている本講座では、毎年約7~8社の企業の経営者が登壇し、生徒の皆さんに講義を行っているそうです。今年度は、弊社を含む7社が登壇します。 

 当日は、2、3年生の約100名の生徒の皆さんが、2時間10分の講義にご出席いただき、とても実り多き時間を過ごさせていただきました。心から感謝しております。

講義の内容

 さて、信州大学に到着し門から入ると、木々が美しく紅葉する中、多くの生徒の皆さまが、楽しそうに談笑しながらキャンパスを歩いていました。大学のキャンパスに足を踏み入れる機会など最近はほぼなく、文化祭やサークル案内の掲示などを楽しく拝見しながら、経法学部の建物へ向かいました。

 経済法律学部の学部長 廣瀬 純夫教授、藤野 義和准教授、長野県経営者協会の梶田 能孝氏とご挨拶し、昼食をいただいた後に、講義を開始しました。

 講義のテーマは「先人の思いを未来へ継承することを目指して」とさせていただきました。長野県経営者協会より「企業体験・企業経営等」の紹介、及び「人生の先輩として学生に直接語りかける」ことを講義の主旨とするようご要請をいただいていました。日野製薬の会社概要、百草・百草丸のこと、人は何のために生きるのか、未来に向けてのお話をさせていただきました。

生徒の皆さんの反応

 階段教室に座っていた生徒の皆さんは、とても静かに講義を聞き、メモを取られていました。1時間10分ほどで資料を使ったご説明は終わり、質疑応答に入りました。複数の方が同時に手を挙げられて順番に質疑応答するというより、はい、と一人が手を挙げて質問、それにお答えするとしばらく間が空いて、はい、とまた別の人が手を挙げて質問、という状態が続きました。ああ、私の講義はつまらなかったかなぁと思いました。質疑応答がぽつ、ぽつ、と1時間ほど続き、2時間10分の講義は終了しました。

 終了後、先生方から「今までで一番質問が多かった、こんなに質問が出るとは驚いた」「大変興味を持って講義を聞いていたようだ」と伺いました。反応が薄いと感じていたため、ええっ!?と大変驚きました。(もちろん多少のお世辞も交えておっしゃってくださったとは思います。)先生より「今の生徒さんはコロナ禍で高校・大学を過ごしており、うなずき・笑顔などの反応があまり見られない」「闊達な議論の経験が少ないためか、他の人が質問しないタイミングを見計らって手を挙げる傾向にある」「静かでおとなしく見えるが、とてもまじめで昔よりよっぽど勉強している」と伺いました。非常に納得し、良い学びをいただいたと思いました。表面的な反応のみを通して、生徒の皆さんの本質を理解することはできないということです。ジェネレーションギャップという言葉がありますが、このようなことから発生してしまうのかもしれません。気をつけなくてはなりませんし、よく会話することが重要と思いました。  

講義中のアンケート

 さて、折角いただいた今回の機会に、一方的にこちらから講義だけするのはどうか、折角だから生徒の皆さんのご意見も聞いて交流したい、と考え、アンケートを準備し、回答いただきました。弊社からの質問は下記の通りです。

  

Q1: 百草、百草丸をご存知ですか?

Q2: 百草、百草丸を服用したことはありますか?

Q3: 服用している方、服用していない方、ともに理由を教えてください。

Q4: こうだったら服用するのに、という点があれば教えてください。

Q5: 普段、胃腸の不調を感じますか?

Q6: 今日の講座はいかがでしたか?

  

 生徒の皆さんの回答やご意見は、大変参考になり、大きな学びをいただきました。「今の時代、ぱっと見た一瞬に目に入る情報量が大事、何に効くのかがもっと分かりやすくパッケージに書かれていた方が良い。」「今のパッケージデザインは民族的。長い伝統がある印象は受けるが、自分は県外出身者なので自分向けの商品とは思えない。」「自分は薬といえば白やピンクで匂いや味がないものだと思っていた。この黒いものが薬だとは驚いた。」「自分は親が飲んでいた薬を飲んで育ち今もそれを飲んでいる。若い世代に百草・百草丸を飲んでほしければ、お父さん・お母さん世代にアプローチした方が良いのでは。」などなど。おおー、なるほどー、そういう視点があるのだ、と大変勉強になりました。講義が終わった後、「さっきは手を挙げませんでしたが、私はこう思います」とわざわざ演題まで来て、ご自身の意見を述べていただいた生徒さんもいらっしゃいました。大変うれしく思いました。

  

 直接生の意見を聞くほど大事なことはありません。今後、私たちが伝統薬を世に届けていくために大きな学びと気づきをいただいたと思いました。皆さんのお声は、是非今後の弊社の販売活動に反映していきたいと思います。それと、同時に、この生徒さん達と、何かをつくり上げていけると良いとも思いました。伝統薬を未来へ継承していくために若い皆さんはどうしたら良いと思うか?が弊社の未来をもつくり上げていくと思います。

  

 このたびの貴重な機会をいただきました信州大学様、長野県経営者協会様、そして生徒の皆さまに心より感謝申し上げます。

信州大学のホームページに講義の様子を掲載いただきました。

日野製薬株式会社

代表取締役 石黒和佳子


日野製薬オンラインショップ