日々の出来事
昔「百草」を作っていた方が来られました。
今から60年ほど前、創業者の日野文平の時代に、当時の工場(こうば)で「百草」を製造していた方が、本社に来訪されました。
写真に写っている女性のおひとりです。お嬢様お二人とご一緒に来られました。
御年93歳でいらっしゃるそうですが、大変お元気で、貴重なお話をお伺いすることが出来ました。
<百草づくりについて>
・当時の工場長が、大きな釜で、百草をぐるぐるかき混ぜながら煮詰めていた。
・出来上がると、工場長が釜の淵をへらで「カンカンカン」と鳴らすので、それを合図に女衆(おんなしょう)が作業場に行った。
・煮詰めた百草を釜から取り上げる人がいた。
・それをもらうと、熱いので「アチアチアチ」と言いながら、手でたたいて平らにした。そうすると楕円形の百草が出来上がった。
当時はのんびりして良い時代だったとのこと。皆で山菜を取りに行ったり、スキーに行ったり、御嶽山に登ったり、色々なところに行ったとのことでした。当時の懐かしいお話を沢山伺い、胸が一杯になりました。