日々の出来事
御嶽山登山道整備
毎年7月2日に木曽ユネスコ協会と木曽御嶽山奉仕会の共催で御嶽山登山道整備をしています。
御嶽山噴火によって、剣が峰頂上まで行けませんが、6月28日の規制解除によって、二の池から賽の河原を通り、三の池、四の池、五の池、高天原、継子岳まで行けるようになりました。
黒澤口登山道整備に木曽町、木曽広域連合の行政関係者、木曽森林管理署などの林業県警者、林業大学の1年生19名と付き添いの先生、主催者関係者の47名が参加し、御岳ロープウェイの終点の登山口広場で集合写真を撮りました。少し雨が降ったので、みな雨に備えて着込んでいますが、次第に晴れてきて、暑くなり、汗まみれになったので、途中からシャツ姿で登りました。
八合目の女人堂までの登山道の雨水が溜まりやすい場所で、林業大学生に、鍬で落ち葉の取り除きと、掘って水が流れやすいようにしてもらいました。
10時ころに女人堂に着き、休憩をしました。林業大学生の一部はこの辺りに空き缶や瓶などのゴミ拾いに残り、先発隊は九合目の石室山荘に向かいました。例年は女人堂から雪渓を渡り、這松などの低木で囲まれた登山道に入りますが、雪渓には約5メートル四方の雪があるだけでした。去年までは這松の道で桜の花が咲いているのを見ることができますが、今年は見ることができず、異常気象の影響が出ていました。
11時45分頃に石室山荘に着き、噴火が起こった11時52分に、亡くなった方々のご冥福と行方不明者が見つかることを願って、御嶽山に向かって1分間黙とうをしました。
昼食休憩の後、先発隊は二の池に向かいました。道の両側にロープが張られているので、いつの間にか二の池に向かう道に入り、遠く三の池(左の写真)が見えました。
さらに進み、二の池(下左の写真)に着き、二の池本館周辺の空き缶と割れた瓶を拾い集め(下右の写真)、帰路に着きました。
昨年は登山道整備の日に登山客を全く見ませんでしたが、今年は途中で何人かの登山客に会いました。一人は昨日池巡りをして継子岳まで行ってきたと言っていました。80歳と74歳のご夫婦は若いころから世界中の高山(エベレスト、モンブラン、南米の高山)に登頂したことがあり、御嶽山も何回か登ったことがあると言っていました。今年は御嶽山の登山客が増えることを期待できそうです。