木曽の便り

木曽の木遣り唄

10月25日(土)に「中部東ブロック・ユネスコ活動研究大会 in 木曽」の交流懇親会の会場で、木曽木槍り筏衆が、伊勢神宮の式年遷宮の御神木を切り出して運ぶ時に唄う「木曽の木遣り唄」を披露しました。会場いっぱいに響く力強い歌声に皆感動しました。

伊勢神宮の式年遷宮に使用される御神木を奉曳車で運ぶ時に歌う唄を「木曽の木遣り唄」といいます。
御神体を収める器用の木材は「御神木」と呼ばれ、御神木を伐採するときに、「御杣始祭(みそまはじめ)い)」という祭事が行なわれます。内宮と外宮のための2本の御神木は、それぞれが無節の上質な材であること、清らかな流れに近い清浄な土地にあることなど、数多くの要件を満たす必要があります。更に、伐採で2本の先端を交差させて倒すため、お互いが届く距離に生えていなければなりません。数々の要件を満たして選ばれた御神木は、三ツ紐切り(又は三ツ尾切り)といわれる伝統的な手法で伐倒されます。木の幹に3方から斧を入れ、3箇所のツルを残して伐倒することで、木材を傷めず、倒す方向も決めやすいという古来の技術です。
御杣始祭の翌日に御木曳き行事があり、多くの人たちの手によって御神木を載せた奉曳車が曳かれ、若連衆が木遣り唄を歌い、奉賛者が「よーい、よーい」と応えつつ、上松駅まで練り歩きます。
 


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