木曽の便り
寒山お礼参り
毎年一月に御嶽信仰の信者が寒参りに御嶽山麓に来ます。御嶽山麓にある弊社の王滝店、里宮店にたくさんの信者の方に立ち寄っていただいています。
今年の一月は零下十数度になる日も結構ありましたが、後半は暖かい日が多く、雪が解けてしまったので、寒参りらしくないとおっしゃる方がおられました。
一月の直営店の商売が無事終わったことに感謝して、2月4日にお礼参りをしました。今年はインフルエンザに罹った社員がいたり、急な出張があったりしてスケジュール調整が難しく、私と社員3人のお礼参りになりました。朝8時半に本社を出発して、王滝の御嶽神社に向かいました。途中ダム湖越しに御嶽山が見えました。
最初に別殿にお参りし、祈祷していただきました。別殿には島崎藤村の資料展示室があります。
続いて里宮に行きました。今日は朝から暖かく、ダウンジャケットはいらない感じでした。300余段の階段を登って社殿に向かいました。例年は雪で覆われているので、雪を踏み固めながら登りますが、氷で覆われた階段なので、滑らないように注意しながら登りました。滑って危険なので途中で断念しようかと思いましたが、階段の無い側道があったので、その道を登ることにしました。。滑らないように気を配っていたためか、あまり足の疲れも感じずに、無事社殿に着くことができました。お参りをし、社殿の前で記念撮影をしました。
戻りは手すりにつかまり、足を階段わきに残っている雪に突っ込みながら、滑らないように注意して下りました。何とか全員無事に降りることができました。
この後、一心行者を祀る一心堂、十二権現、五合目にある八海山神社をお参りしました。
ここから戻り、十二権現のあたりから昔の参詣道に入り、王滝口を開山した普寛行者の分骨が収められている普寛本堂に行きました。亡き小谷さんの奥さんが出迎えてくれて、熱燗とおつまみでもてなしてくれました。
いつもはここから歩いて清滝に向かいますが、滑って危険と判断し、元の道に戻り車で清滝に行きました。駐車場に車を止めて清滝に行きました。滑らないように工夫された階段もあり、意外と楽に登れました。何人かのカメラマンが凍った滝の写真を撮っていました。(右の写真が清滝)
清滝に参拝後に弊社王滝店に行き、百楽庵で昼食をとりました。
昼食後に黒澤口御嶽神社の里宮でお参りをしました。この頃から急に寒くなり、雪が舞ってきました。
何事もなく無事お礼参りを済ませ、本社に戻りました。仕事をした後、5時過ぎに打ち上げ式に向かうために外に出たら、数センチ雪が積もっていました。今年の冬を象徴するような気候の変動の激しい一日でした。