木曽の便り
薬師如来ゆかりの仏屈
今年の正月休みには余り御嶽信仰の信者の方々が寒参りにお出でになりませんでしたが、3連休の11日にはたくさんの教会・講社の方々が寒参りにお出でになりました。
昨年、高針心願講の大鐘先生から尾張藩ゆかりの貴重な掛け軸を見せていただきましたが、、今年は信者の方々と百楽庵で昼食をとるために立ち寄られた時に、王滝村にある仏屈にかかわる貴重な資料を拝見させていただきました。
右の写真は仏屈を開創された心巴講講長林一心行者と仏屈の写真、昭和16年7月20日付けの仏屈開創のいわれが書かれている巻物です。巻物のコピーをいただいたので、一読しました。
昭和3年8月19日の御座立てのときに王滝村に仏屈があることが告げられ、王滝村胡桃澤光一氏の協力を得て王滝村五味澤に日光仏と月光仏が鎮座する仏屈を発見し、翌年に参道の開設と仏屈内の施工をされたことが書かれていました。
大鐘先生は12日の朝に仏屈を参拝されましたが、雪が深く大変だったようです。この仏屈のことを知っている人が少ないので、もっとたくさんの人に知ってもらって参拝されることを願っていました。
大鐘先生から愛知県の教会・講社には仏教の信者もいることと、弘法大師の高野山開創と四国八十八か所霊場開創千二百年祭があることを教えていただきました。
更に左の写真の飾り紙をいただきました。新年を迎えるにあたって家内安全と無病息災、迎える歳が良き歳であるように祈念して飾るということです。早速王滝店の神棚に飾らしていただきました。
大鐘先生はまだお若いですが、このように御嶽信仰の普及と歴史的に価値のあるものを大切にされており、私も貴重な資料を拝見させていただき、まことにありがたいと感謝しています。