日々の出来事
一般用医薬品のインターネット販売
今日、第4回目の「一般用医薬品のインターネット販売等の新たなルールに関する検討会」がありました。この検討会はケンコーコムが厚生労働省の省令によるインターネット販売を規制したことに対して訴訟を起こし、最高裁判所で違憲判決が出て、ケンコーコムが勝訴したことにより、発足した検討会で18名の委員から構成されています。
省令により影響を受けている団体に対するヒアリングがあり、全国伝統薬連絡協議会の会長として、伝統薬製造販売会社が省令により売り上げが減少し、窮状におかれていることと、検討会において国民が安全・安心に一般用医薬品を購入できるように、すべての販売方式の新たなルールの審議をしていただくことと、厚生労働省が早期にルール作りをされることを要望しました。
各団体からのヒアリングの後に、各委員による論議を拝聴しましたが、さまざまな意見があり、焦点を当てての検討に入るには相当の時間がかかると感じました。
省令に対する経過措置により、眷属使用者に対しては通販・ネット販売で医薬品を販売することができますが、5月末で経過措置が終了しますが、それまでにこの検討会で新たなルールの審議が尽くされ、新たなルールが作られるとは思えません。そこで、ヒアリングの際に厚生労働省に対して、新規顧客に対しても販売可能となる無条件の経過措置を要望しました。
岩瀬委員から最高裁判決の解釈についての説明がありましたが、大変参考になりました。
さまざまな意見があるので、座長のかじ取りは大変と思いますが、国民が安全・安心に一般用医薬品を購入するためのルール作りに焦点を当てて審議を尽くされることを願っています。