日々の出来事

木曽御嶽シンポジウム

Otksp1.jpg(木曽御嶽シンポジウム)

9月17日(土)に木曽文化公園文化ホールで木曽御嶽シンポジウム「木曽と御嶽の百五十年-霊山と木曽谷と里のきずなの視点から」が開かれました。

会場に12時少し過ぎに行き、御嶽信仰にゆかりの掛け軸などの展示品を見たりして開演を待ちました。

1時に中山郁 國學院大學準教授の司会でシンポジウムが始まり、来賓の挨拶の後に、菅原 壽清 足利工業大学客員教授の基調講演「明治期に御嶽を旅した外国人 ローエルとウエストン」がありました。私はイギリス人のウォルター・ウェストンの「日本アルプス 登山と探検」を読んでこの中で御嶽登山の様子を記述していることは知っていましたが、アメリカ人の天文学者のパーシバル ローエル(Percival Lowell) が御嶽登山をして頂上に神社があることに非常に感銘を受け、明治27年に出版したOccult Japanにその体験記を記述していることをはじめて知りました。翻訳本は無いようですが、Amazon.comで調べたら購入できることが分かったので、注文することにしました。

基調講演の後に、深瀬央道 比叡山文化研究所助手の「木食空明行者の事跡について」、関敦啓 日本山岳修験学会会員の「木曽谷と御嶽講 東西の交流点として」、小林奈央子 慶応義塾大学講師の「<モトヤマ>木曽御嶽をめざして 四国の御嶽行者たち」、武居 博美 御嶽神社頂上奥社社務所主任の「頂上努めの40年」という、初めて知ることばかりの研究報告があり、大変勉強になりました。
Otksp2.jpg 引き続き、時枝 務 立正大学準教授の司会の下に講演者による質問への回答と補足説明があり、今後取り組むべきことへの提案で締めくくりました。

最後に、シンポジウム実行委員長の滋賀大教会 岡本教会長の挨拶がありました。その中で今日の参加者が約230名があったということで、木曽地域の人たちが御嶽信仰の歴史に関心が高いことがわかりました。

岡本教会長の長年の御嶽信仰の歴史に関する研究の取り組みとシンポジウム開催へのご尽力に感謝申し上げます。


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