木曽の便り

一里塚名称作品展

Itirihy1.jpg(一里塚名称作品展)

江戸時代の主要街道には旅人の旅程の目安となるように街道の両側に幅約9メートル、高さ約4メートルの一里塚が築かれていました。一里塚には松が植えられていました。

木曽地域を通る中山道には22か所の一里塚がありましたが、所在地がわからないなど保存状態のよくない一里塚跡が10か所あります。一里塚の復元と言っても私有地や塚の復元には莫大な費用がかかるなどの問題があるので、石碑を設置して目印機能の復元に取り組むことにしました。今年度は5か所に石碑を設置する予定です。

Itirihy2.jpg 石碑に刻む「地名 一里塚跡」の文字を各地区の小中学生に書いてもらいました。8月13日(土)に会場に作品を掲示し、2人の審査員に受賞作品を選んでいただきました。翌日の14日に作品展を開催し、各地区の最優秀賞、第2位賞、第3位賞の受賞者に表彰状と記念品(図書カード)を授与しました。

数百年にわたって後世に残るので、最優秀作品の受賞者が大人になったときに自分の子供や孫に自慢することができます。

日本ユネスコ協会連盟は「100年後の子供たちに地域の遺産を伝える未来遺産運動」を提唱し、プロジェクト未来遺産事業により日本の各地域で地域遺産の保全に取り組んでいる団体を支援しています。

上述した一里塚跡に石碑を設置して目印機能を復元する取り組みは、木曽ユネスコ協会によるプロジェクト未来遺産活動の第一歩です。


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