木曽の便り
雅 きものの世界
昨日(2月13日)、松本のハーモニー・ホールで「第17回雅」というきものをとおして日本の文化を紹介するという催事があり、行ってきました。
事前の予備知識もなく行ったので、単に着物の着付けを習っている人たちの発表会のようなものかと思っていましたが、会場に入ると、席がいっぱいで、熱気に溢れていました。
第一部は歌舞伎の女形の中村京姉による樋口一葉「にごりえ」の「おきり」のさまざまな場面での姿態を演じるショーでした。場面が思い浮かぶ見事な踊りでした。
第2部は結婚式から帯祝い、出産、お七夜、お宮参り、お食初め、初誕生、七五三、入園・入学、十三参り、卒業式、成人式までの各祝い事で装う着物や着付けの特徴、お祝い金の袋・水引・書き方などを松本きもの研究会会長の上原たけ乃さんが分かりやすく説明してくれました。本当に着物をとおして日本の文化を伝えようという志が伝わってきて、なぜ多くの人を引き付け17回も継続しているのかが納得できました。
第3部は歌手の源川瑠々子が「アンティークきもので藤村を唄う」と題して、島崎藤村の「春の歌」、「明星」、「酔歌」、「初恋」を作曲家神尾憲一氏のピアノ演奏のもとに唄われました。最後の初恋は会場の聴衆も参加して唄いました。
最後にフィナーレで右上の写真のように着物を着た出場者が再度登場しました。
左の写真のようにロシアと韓国の留学生が着物を着て登場し、紹介されました。やはり着付けが良いと、外国の人が着ているとは思えないように、様になっています。
会長の上原さんと終了後お話をしましたが、百草丸を愛用されており、インドに行ったときに百草丸のおかげで、水あたりをしないで済んだという、ありがたいお話がありました。
上原さんのご好意で最後の記念撮影に立ち会うこともできました。