木曽の便り

御嶽頂上開山祭

毎年7月10日に御嶽山の頂上で開山祭が執り行われます。

5時半に家から車で王滝口七合目の田の原高原に向かい、7時少し前に到着しました。3日の登山道整備で登った時より気温は高めでしたが、雨が激しく降っている上に風が強いので大変な登山になりそうだという予感がしました。

雨具を身につけて田の原高原から頂上に向かいました。雨が降っているのと、臀部の筋肉が弱っていると感じたので、少しゆっくりと登りました。八合目を過ぎたあたりから雹交じりの雨となりました。ゆっくり登ったためか余り疲れも感じませんでしたが、例年より20分くらい遅れて王滝頂上の小屋に到着しました。10時から剣が峰頂上で開山祭が始まるので、王滝頂上の御嶽神社にお参りした後すぐに、剣が峰頂上に向かいました。

普段でも強い風が吹くことで知られている八丁ダルミに足を踏み入れたところ、猛烈な風で四股を踏むように足を踏ん張らないと飛ばされそうなので、少し風が緩んだ時に動くということを繰り返し、徐々に登りました。おそらく風速30メートル以上あったように思います。手袋をしていなかったら、指が凍傷になりそうな感じがしてきたので、風に吹き飛ばされないように座り込んで、手袋を取り出しましたが、指先がしびれていてうまく装着できず、同行していただいた王滝村教育委員会の方に手伝ってもらってようやく装着できました。途中から登山道沿いにロープがあったので、つかまりながら登りましたが、眼鏡が曇ってよく見えないので、這うような感じで登り、ようやく剣が峰頂上に到着した時には10時を少し過ぎており、社務所の中で神事が始まっていました。雨で下着まで濡れたため、寒気がしてきました。神事の後、頂上山荘で下着を着替えてようやく寒気がおさまりましたが、直会の途中まで指先のくしびれが取れませんでした。

あの風の中を戻るのはいやだなと思っていましたが、風も収まり、なんとか無事に下山できました。今回、山の恐ろしさを初めて実感しました。



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