木曽の便り
天昇殿慰霊大祭
年5月23日に御嶽山黒沢口の登山道沿いから左に少し入ったところにある天昇殿でここに納骨されている故人を慰霊する大祭が開かれます。
前日の22日は雨降りで肌寒く、木曽御嶽本教の霊峰会館前にある寛明社で行われたお祭りに参加された信者の数も少なく、神事が終わると宿に引き上げてしまいましたが、23日は少し曇っていましたが御嶽山もよく見え、朝8時に弊社里宮店に行くと信者の方々が既に来店していました。知り合いの先達や、信者の方々と挨拶を交わしたりして過ごし、9時半頃に車で天昇殿に行きました。三岳の地名どおりに行く手に御嶽山が見え、途中で右側に乗鞍岳が遠望できます。天昇殿からは木曽駒ケ岳を遠望することができます。いずれの山もよく見え、今年は雪が多いように感じました。
時間が随分あったので、御嶽山三十八史跡巡りの黒沢口の六番目の史跡である憾まん滝に行きました。天昇殿の傍らに憾まん滝の入り口があります。そこからすぐのところに橋があり、前日の雨のせいか渓流の水量が多く、勢いよく流れていました。橋を越えてしばらく行くと、憾まん滝行場小屋があります。小屋の左横から渓流沿いに山道を進むと、昭和三八年にこの行場を再開した、長谷川喜覚行者の碑があり、さらに進むと岸壁に小さな祠があります。
その先に二筋の滝が見えます。左側の滝は渓流の中にあり、勢いよく水が流れていますが、右側の滝は岩壁にそって水が垂れるような感じで流れています。すでに信者の方が二人来ていました。滝から天昇殿に戻る途中にも何人かの信者の方たちに会いました。
天昇殿に戻って、受付を済ませ木曽御嶽本教の役員の方たちと挨拶したりして、11時からの神事を待ちました。ちょうど11時に右裏手から花火が上がり、式が始まりました。