木曽の便り
御嶽山頂上閉山祭
昨日、夏山の終わりを告げる御嶽山頂上閉山祭に行って来ました。開山祭は大雨の中の登頂でしたが、昨日は写真のように快晴の中の登頂になりました。7時少し過ぎに私を含めて社員7名が田の原高原の登山口を出発し、写真を撮りながら頂上を目指しました。八合目を過ぎた辺りから急に足が重くなりましたが、9時5分前に王滝頂上に着き、御嶽神社に参拝して、すぐに剣が峰頂上を目指しました。頂上小屋で一服してから剣が峰頂上への約八十段の階段を登り、社務所で受付を済ませて10時からの閉山祭に参加しました。いつもは、玉串奉奠を済ませた後に、走って王滝頂上に降りて、10時半からの王滝頂上閉山祭に参加しますが、今回はそのまま頂上小屋での直会(なおらい)に加わり、宮司・役員の方々や地元の人たちと夏山の労をねぎらいました。
直会の途中で失礼して、今回はまっすぐ下山せずに、三の池を回って降りることにしました。御嶽山には一の池から五の池まで5つの火口池があります。
地獄谷を覗き込んだり、左遠方に頂上付近の山腹に丸い穴が開いている「月の門」(左写真の左側の峯)を望み、アップダウンのある登山道を進み、右手に水のない一の池を見ながらしばらく行くと、水をたたえた二の池が見えてきました。
二の池新館の横をとおり、賽の河原に入ります(注: 賽の河原は現世と冥土の間の三途の川にある河原の呼び名です)。あちこちに先祖の霊を慰めるために石を積み上げた碑があります。信者達の敬虔な心構えに改めて感動しました。
賽の河原を通り過ぎ、あちこちに咲いている高山植物を見ながら進んでいくと、三の池が見えてきました。三の池は最大深度が13mあり、龍神が宿っていると言われ、その水は御嶽信仰の信者から「御神水」と呼ばれ尊ばれています。三の池には写真のように鳥居と祠があり、信者達はここでお祈りをささげます。私達もここで小休止をし、空いたペットボトルに水を詰め、お礼の参拝をしました。
三の池から八合目女人堂を目指して長い道のりを進みました。途中に穴の開いている雪渓があり、ロープは雪に埋もれてしまっているので、すべり落ちないように雪を削って足場を作りながら慎重に渡りました。更に枕木で整備された山道を進み、ようやく、八合目の女人堂にたどりついたときはほっとしました。丁度直会を終えて降りてきた女人堂のご主人が、小屋を開けたので、中で昔の話を聞きながら小休止をしました。
七合目からロープウェイに乗って降り、駐車場にたどりついたときは4時半になっていました。
今回は下山途中でつま先が痛くなり、歩行に支障がありましたが、三の池周りをして御嶽信仰ゆかりの場所をめぐることができたので非常に満足しています。