BUAISOU様~徳島県医師会様盾~
徳島県で藍染業を営まれるBUAISOU様が、徳島県医師会様向けに盾を制作されました。
その盾を保存する黄色い袋を、弊社の百草・百草丸製造後に出る「オウバク残渣」で染めていただきました。
古来より、貴重品は、黄色い布で包み保存されていました。その黄色の染色にオウバク(キハダの樹皮)が使われていたこともあるそうです。オウバクには防虫効果があることを昔の人が経験的に知っていたためとされています。このことを知ったBUAISOU様では、徳島県医師会様向けの盾を、オウバク残渣で染めた黄色い保存袋で包むことを思いつかれたそうです。
素晴らしい作品の保存袋にオウバク残渣を活用いただき、大変光栄に有難く感じております。
BUAISOU様 Instagramより
ギリシア神話に登場する名医アスクレピオス(アスクレーピオス)の持っていた蛇(クスシヘビ)の巻きついた杖、医療・医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルを縄紋様で表現しました。
螺旋(らせん)は生命力や権威などを象徴とされており、その螺旋を古代より自然素材で作られ、使用されている縄で表現することにより、さらに自然的で且つ生命力を吹き込んだ作品となりました。
また、「ギリシアの医神アスクレピオスは大地的治癒力を伝える蛇のからんだ杖を持っていた」と書かれていることから杖であるセンターの縄は大地(底辺)につけています。
作品の黄色い保存袋には、日野製薬株式会社様から頂いた製造の過程で出る黄檗の残渣を使用し、染めています。また、作品1点につき、特定非営利活動法人ジャパンハートへ500円を寄付します。