木曽の便り

菊芋をいただきました。

hino_blog_211020_kikuimo1.jpg(菊芋をいただきました。)

 先日、木祖村に住む方から、菊芋をやるよ、と連絡をいただきました。折角なら掘り出す作業も一緒にさせていただきたいとお願いし、晴れた日の朝、お宅まで伺いました。一輪車にカゴを乗せて畑まで歩き、ここだよ、と示していただいた場所には、大きな菊芋の茎が束ねてありました。2m以上はあったと思います。その下に菊芋があるとのことです。早速クワで掘ると、ごろんごろんと大きな菊芋が出てきました。しょうがの様な見た目です。大きくこぶがごつごつした菊芋は、土を洗うのが大変だから種イモにし、小さく丸いものを食用にする、とのことで、掘り出しながら選別しました。そしてカゴ一杯の菊芋をいただきました。

  

 菊芋は、原産地は北アメリカです。北米を訪れたヨーロッパ人によりヨーロッパ全土に広がり、日本に入ってきたのは江戸時代末期頃から明治にかけてとのことです。大変生命力の強い植物で、栽培に手間がかからず、戦時中などの食料難の時には代用食として食べられていたそうです。名前に芋が含まれますが芋ではなく、キク科ヒマワリ属の植物で、でんぷんもあまり含まれていません。しかし食物繊維は豊富で、菊芋に含まれるイヌリンは、血糖値の上昇を抑制すると言われています。生で食べるとシャリシャリとして粘り気のない長芋のような雰囲気です。信州では漬物にして食べる人が多いようです。

  

 菊芋を掘り出しながら、植付け方も教えていただきました。栽培に手間はかからないが、猿が好んで食べるため、猿除けはしっかりするようにとご指導いただきました。なるべく早く畑に植えたいと思います。

  

 畑から歩いて戻る際、昨日の雨により、高い山の上にうっすらと雪が積もっている様が見えました。あの山に3回雪が積もると里に雪が降るだよ、と奥さんに教えていただきました。山々の木が徐々に色づき、紅葉の進む木祖村です。

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