木曽の便り
長野県林業大学校創立40周年記念シンポジウム
昨日(8/4)、木曽文化公園文化ホールで長野県林業大学校創立40周年記念シンポジウムがありました。
林業大学校には昨年まで弊社に隣接した敷地でのキハダの植樹に1年生の実習として参加していただきました。7月2日の御嶽山登山道整備に毎年参加していただき、力作業が必要な登山道の修繕をしていただいています。弊社の社員に林業大学校出身者がいます。このように大変縁が深い学校です。
最初に名古屋大学名誉教授(長野林業大学校講師)、平成24年に設立された京都府立林業大学校校長の只木良也氏の講演がありました。京都府の総面積のうち森林が占める割合が74.3%の森林県であること、京都府立林業大学校設立の経緯や教育方針などのお話がありました。
林野庁の森谷克彦氏の講演は、内容が濃く、林業の明るい未来についてのお話がありました。
CTL(直交集成版)を使った建物はコンクリートより施工期間が短く、軽く断熱性が高いので、欧米ではCLTを使ったビルが増えているようです。
京都大学の矢野浩之教授が研究開発したセルロースナノファイバーは鋼鉄の1/5の軽さで、鋼鉄の7~8倍も強いようです。
鉄筋を必要とするコンクリート製の建物でなく、木を原料とした上記新建材が本格的に使われるようになれば、自国産だけで賄えるようになり、林業が復活し、日本の未来が明るくなることが想定されます。
最後に講演者に加えて、木曽森林組合長 上村光雄氏と木曽官材市売協同組合理事長 野村弘氏が加わってパネルディスカッションがありました。
森林が多い木曽にとって、明るい未来を予感させるシンポジウムでした。