日々の出来事
木曽の地域遺産と保全シンポジウム
木曽地域はこの10年間に人口が約5000人減って、現在30,223人で、65歳以上が35.9%です。このままいくと限界集落になる地区がでてきたり、活力の低下が懸念されます。また、代が変わり、県外居住者が所有する木曽地域の家屋、農地、森林の保存・維持ができるのだろうか心配です。
そこで、明るい未来のある木曽地域を目指して、活動をすることにしました。その第一歩として、10月13日(土)に「木曽の地域遺産と保全」シンポジウムを開催しました。
来賓の挨拶の後に、私がシンポジウムの趣旨を説明しました。私は、未来の子供達に木曽の地域遺産を残すために、旅をテーマにして木曽全域を世界遺産に登録したいと考えています。
信州大学副学長の笹本正治先生に基調講演「木曽谷の世界遺産に向けて」をしていただきました。世界遺産に関する説明の後、木曽街道の強みと弱さについて説明されました。木曽の人たちがまず地域に残されている文化遺産について知って、子供や孫たちに伝えていくことが大切であると強調されました。
休憩の後に、国学院大学准教授の中山郁先生に「御嶽信仰の魅力」について講演していただきました。他の山岳信仰との違いと特色について大変わかりやすく説明されました。
両先生の熱のこもった公園に触発されたのか、講演の後に質問の時間に、会場から沢山の質問がありました。
両先生のおかげで、参加者に満足していただけたと手ごたえを感じたシンポジウムでした。