日々の出来事
下在郷一里塚跡に石碑を設置
江戸時代の主要街道の一つである中山道には、北東の贄川宿から南西の妻籠宿の間(木曽路)に22カ所の一里塚がありました。所在地が不明であったり、一里塚があったことがわからない状況になっている跡地に、目印機能の復元のために、石碑を設置することにしました。本年度は、鳥居峠、吉田、下在郷、金知屋、大妻籠の5カ所に石碑を設置する計画で作業を進めてきましたが、大桑村の下在郷一里塚跡に石碑が設置されたので、大桑村の村長、教育長、公民館長などの関係者と木曽ユネスコ協会から私、折よく、愛知県から来たウォーキングの団体も参加して除幕式が行われました。布で覆われていた石碑は参加者が両側から綱を引いて、除幕しました。
子供たちにも地域の文化財に興味を持ってほしいので、何百年も残る石碑に刻む銘文を小中学生に書いてもらうことにしました。
石碑に刻まれた「下在郷一里塚跡」の銘文は、最優秀賞を得た大桑小学校の上條聖佳さん(上の写真)が書いたものです。石碑の裏面に右の写真のように彼女の名前も彫られています。
10月の後半に鳥居峠と吉田、11月に金知屋、大妻籠に石碑が設置され、同じように除幕式を行う予定です。石材は各地の自然石を使うことになっているので、石碑の形状はすこしずつ異なると思います。
中山道を旅した人たちを支えた木曽の先祖が残した貴重な街道文化遺産がたくさん残っています。最近、中山道を歩いている人を良く見かけます。街道文化遺産のひとつである一里塚にも関心が高まることを期待しています。